鳥相手には待つも吉
最後は忍耐。
相手が鳥なら尚更。
最近は細々と森に足を運んでいる。
目的はもちろん野鳥である。
森はさすがに茂っていて、
思うように鳥の姿を見つけられない。
聞こえてくる鳴き声の量なら、冬よりも多い気がするのだが。
そんなもどかしさを感じつつも、
今は明確なターゲットがいる。
それはサンコウチョウ。
全体的に黒いが、目の縁は青い。
尾っぽが長い。
ホイホイホイと鳴く。
といった特徴があるのだが、
これが中々にお目にかかれない。
自分の中ではレアな部類だ。
そんなレアな相手がいつも行くフィールドに生息しているのか。
そう思うところだが、間違いなくいる。
なぜならホイホイ聞こえてくるから。
その声を頼りに、まだ見ぬサンコウチョウの姿を探している。
大まかなエリアはわかる。
そっちの方角にいる、くらいは。
しかし、相手は薄暗い木々の中。
あまりにも相手が有利だ。
その状況で自分にできること。
それは待つこと。
あてもなく動き回るくらいなら、
同じ場所で身を潜める。
向こうから来てくれるのを待つのだ。
相手は生き物である。
向こうの気まぐれに任せる。
接近してきたらラッキー。
それまでは鳥の鳴き声を聞いて、
森の空気を吸ってリフレッシュ。
そんな探し方もアリだと思う。
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