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時限式の腹八分目

食欲を満たす。
我々人類が忘れることができぬ性である。

と言うと、ちと大袈裟である。

しかし、お腹が空いたら何か食べたくなるのは事実だ。

そんなとき、
今までであれば目一杯食べていた。
食べた後のことを考えることなく。

と言うよりもむしろ、
食べた後のことを考える必要がなかった。

食べ過ぎたとしても、
体が重いな。
くらいの弊害で済んでいた。

今ではどうだろうか。

体が重いな。
では収まらなくなってきている。

食後の眠気の代償は大きくなったし、
夜食べすぎると翌日にも響く。

年齢に応じた適切な食事量があるようだ。

それを感じ始めてからは、
腹八分目というものを覚えた。

空腹ではないが満腹でもない。
ほどほどな具合である。

そんな学びも忘れることがある。
問題は日曜日の夜だ。

だいたい日曜日の夜はお腹パンパン族になる。
ついつい食べ過ぎてしまう。

食べてから寝るまで苦しいし、
下手したら横になるのもしんどい。

1週間の間、
八分目という知恵を得ているにも関わらず、
週の最後に本能が立ち返ってくる。

自分の腹八分目はどうやら時限式のようだ。

定期的に制御できなくなる。
定期的に爆発する。

こんな時限装置、
取っ払ってしまいたい。

そう反省する、
お腹パンパンの残り香がする月曜日の朝である。

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