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友だちから届いた小包は、実家から届いたみたいにあたたかかった

娘が不在だった最初の1週間、わたしは一切、包丁を持ちませんでした。
我ながら清々しいくらい、料理せず。

その期間食べたものは…
・冷凍パスタ
・冷凍チャーハン
・冷凍シュウマイ
・納豆
・キムチ
・サバ缶
・レトルトカレー
など。

その生活を1週間続けていたら、体調はまだしも心が少しさみしくなってきていたある日のこと。

タイミングよく、山口県に移住し民泊を営んでいる友だちから、
夏野菜が採れたから食べない?
と連絡が。
食べる食べる~、といそいそと注文しました。

2日後。思っていたより大きな段ボールが届きました。
開けてみると、出てくる出てくる野菜たち。
・プチトマト
・キュウリ2種類
・ししとう
・万願寺とうがらし
・ピーマン
・にんにく
・ローリエ
・じゃがいも
・食べ方を書いた友だちからの手紙

実は、キュウリとトマトなど、洗えばそのまま食べられるものばかり届くと油断していたので、喜びとともにちょっと動揺しました…。
娘がいるときなら余裕で食べきれますが、そのときわたしは1人。
こんなに食べきれるだろうか!

でも、友だちが作った野菜だと思えば、少しでも早く新鮮なうちに食べたい。
迷わず1週間ぶりに包丁とレミパンを取り出し、野菜を切ってそのまま食べたり、だしで炒めて食べたり。
シンプルな調理で、ちょっと味つけするだけで本当においしい。
野菜そのものの味を堪能しました。

こんなにめんどくさがりのわたしでも、野菜の方からやってきてくれたら、自然と料理をするものなのですね。
最初に書いたような食生活をあと1週間続けていたら、かなり体調にも影響した気がするので、命拾いしました。

まるで「実家から届いた小包」のようなあたたかい荷物のおかげで、夏バテ気味だった心も体もすっかり元気になりました。