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知らない道を君となら歩こう

多分更新が…0時を過ぎてしまうんだけど、書き始めたのは23:53なのでセーフということにしたいです。3日目。

私は渋谷という街がすごく怖くて、苦手で、渋谷という街にすごく嫌われているタイプの人間だと本気で思っていたので、上京して4年目まで1度も渋谷に遊びに行ったことがなかった。

行ったのは多分好きな演劇をシブゲキでやるから半泣きで仕方なく行った…程度。

わたしにはすごく大好きな妹みたいな後輩がいて、わたしは3月に職場を離れてしまったのでもう同僚ではないんだけど、今でも変わらず妹みたいな存在だと思っている。

次の休みの日何する?という話になって、わたしが『あるデザイナーさんのステッカーが気になってて、見に行きたいんだけど…渋谷…というかダイカンヤマ…』と答えた。そうあの恐ろしい渋谷だ。

そしたらふたつ返事で

え、じゃあ行こうよ!

とかえってきた。

後輩は
◯◯がしたかったら、じゃあしようよ!
◯◯が気になってるんだよね、じゃあ行こうよ!と、なんでも足軽に答えてくれる。むしろ、気がひけることだってぐいっとぐいっと前のめりに連れ出してくれたりするから、よく知らない世界を一緒に見てくれたり、見せてくれたりする。

渋谷といえばスクランブル交差点、センター街、ガヤガヤしてて、熱っぽい場所。エネルギッシュで、たまに混沌としてて怖い場所。

でも後輩と一緒だったら、自分の中にいるギャルが喜んで2人で楽しくギャルで歩けるんだ。

今日は渋谷から代官山の方に徒歩で向かった。いつもは人ごみをかき分けるみたいにして、地面を踏みしめて歩かないと渋谷は前に進めないのに、南口の方はまた雰囲気が違って少し進むと坂、住宅街、工事中の路地、隠れ家的なカフェ、きたなめの中華料理店がぽつぽつと並んでいた。

『階段多くな〜〜い?』とか
『足いたくな〜〜い?』とか
『もう休憩しな〜〜い?』とか言いながら歩いた。

だいたいこの辺っしょ!と目星をつけて地図アプリは閉じてぐんぐん歩く。

途中で沖縄物産展の特集ポスターのサーターアンダギーを見て、

『サーターアンダギー食べたくな〜い!?』ってなった。

息ピッタリに2人ともサーターアンダギーが買える場所をググり始めて、ひらめいたのが『渋谷のライフ』。

まさか渋谷に来てライフに行くとか思わなかったけど、ライフのベーカリーコーナーでサーターアンダギーを2こ買って、頬張りながらまた坂を登って、飲み物買わなかったことを後悔してノドをパサつかせながらステッカーを取り扱ってるイベントスペースに向かった。
揚げたてのサーターアンダギーはサクサクしていた。

あんなに人で溢れてるメインストリートの裏側には、誰もいない路地もある。渋谷ってこんな場所もあるんだね。

後輩もわたしも、途中で歩き疲れて道路の端にへた、と座り込んだ。

遠目にはフェンスを背にしてサロモがいい感じのスチール写真の撮影をしている。わたしは残しておいたサーターアンダギーをほおばる。

わたしはなんだか分からないけどこのとき、どこまでもどんな場所にも行ける気がしたのでした。遠くにも、近くにも。

風が気持ちいいね。夕日が綺麗な1日でした。


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