ごはん星人
というあだ名をもらうほど、
ごはんが好きである。
出来るだけごはんを美味しく炊きたい、という切なる願望がある。
玄米を内釜式の圧力鍋でもちもちに炊くのが好きで、
しかし実家の電気式の琺瑯ジャーで炊く”パラっと、且つ、もちっと”した感じも捨てがたく、
最近出会った原種と言われる粒の小さい玄米は、白米のように炊飯器で炊けて、しかも美味しい、
などなど
そういう発見に日々、喜びを見出している。
もちろん、その炊いたごはんを美味しく食べたいから、ごはんの美味しさが活かされるレシピが好きである。
日本に限らずいろんな種類のお米に興味がある。
例えばタイ米やバスマティライスがマッチする料理などには、
コメの選定にもきちんと気を配りたい。
そんなごはん星人のごはん人生に、
ある日突然、「おひつ」がやってきた。
使わないから、と、友人が厚意で譲ってくれたのだ。
その存在に興味はあったけれど、
収納の難しい限られたキッチンスペースを快適に使うためにも、
モノは必要最低限を心がけていた。
「素敵だけれど、必要ではない」
そう判断していたのは、
ごはん星人は、炊き上がった後おひつに移されたごはんの美味しさを、知らなかったからである。
おひつに入れられたごはんの水分量。。。
それは、いったい誰がこんな完璧に測ったの??
と驚くくらい、パーフェクトな状態になる。
酢飯を炊いて、
飯台で仰ぎながら混ぜた時と、
ひと手間を惜しんで、炊飯釜に調味料を加えて手軽に仕上げてしまった時の、あの違いのことを思い出した。
曲げわっぱのお弁当箱と、そうじゃない時の違い然り。
数分ののち、おひつの蓋を開けた時の木の香り。
そしてごはんからもほんのり、
その香りが漂う。
炊きたてでホクホクのご飯さんたちが、
魔法がかって落ち着きを取り戻す場所。
それがおひつだったのです。
ごはん星人、感動。
これから、圧力鍋で炊いた玄米なんかでも、試してみようと思う。
ご飯への想いはつづく、、、、、◎
(写真:おひつをくれたゆきこさんです)
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