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微妙にバレてますよね?

30も後半になってくると、周りのノンケ友達はほぼ結婚している。

今日も同世代のノンケ友達と食事。1人は会社の先輩で、相当遊んでたけど、今はすっかり家事も育児も分担できる良きパパらしい。

もう1人は会社のつながりの女友達。

一応ワタシには長年付き合っている彼女がいる設定だ。女友達はしれっと聞いてくる。

彼女元気?

もちろん友達は彼女に会ったことはない。だって、いないんだもの。でも僕には彼女がいると信じてくれている。写真見せてなんてことも言わない。

でも何故かその話に男の先輩は乗ってこない。それどころか、少し顔を逸らしてなんとなく微笑んでいる気すらする。

興味が無いのか?いや、なんか違うぞこの雰囲気。

僕は何となくわかってますよ。だからあえて深掘りしないで、そっとしてますよ。という顔をしている。

そういえば、この前ランチした同期男子もそうだ。僕の女の子関係のことは全く聞いてこない。

聞かれるのも嫌だし、彼女という響きも慣れない。そして仲がいいほど嘘をついている罪悪感が最近大きくなってきた。

でも逆に聞かれないのも、それはそれでなんか嫌だ。変に気を使わせている空気感がある。

なんか面倒くさいな、自分。お前、相当めんどくさいぞ。

言いたいかも。いっそのこと、仲良い人には言ってもいい気がする。

でも待てよ。

僕、実はゲイなんだよね。

あー、やっぱりそうなんだ!え、彼氏とかいるの?

って聞かれたら、それはそれで困る。

い、いないよ。今は。

というのが精一杯だ。

まずは彼氏を探そう。僕の友達とも仲良くしてくれそうな、優しくて、イケメンで、生活力も包容力もあって、おしゃれで、いい匂いのする高身長で適度な筋肉のついた彼氏。

ほんま、早く出てきて?

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