ほぼ毎日要約62

(小論文の練習)

女性の社会進出が進むとともに、結婚後も旧姓を使いたいという女性が増えている。実際、7月の参院選でも多くの政党が、公約に「選択的夫婦別姓の導入」を掲げていた。「選択的夫婦別姓」を日本でも認めるべきか、考えてみたい。

確かに、夫婦別姓を認めると「家族の一体性が失われる」「子供に悪影響がある」など、日本社会にとってマイナスとなる影響が出るかもしれない。家族は同じ苗字を名乗ってこそ一族としての一体感、連帯感をもつことができるという意見も一理あるだろう。しかし、それでもなお、日本でも「選択的夫婦別姓」を認めるべきだと考える。

そう思う最大の理由は、「選択的夫婦別姓」を認めてこそ、お互いを尊重しあえる、一体性のある家族が作れると思うからだ。

そもそも、「家族の一体性」とは何であろう。苗字が一緒じゃないと家族の一体性が生まれないというのは家制度が生きている時代の話であり、現代の感覚では到底理解できない。結婚したら家に入り、家のために生きていた時代とは違い、今は女性が自分らしく働ける環境が整ってきている。結婚後も、それぞれが自分のアイデンティティーを大切にしながら、家族として生活する。このように、夫婦がお互いを尊重してこそ、家族の絆が深まり「家族の一体性」が生まれる。そして、そのような両親の姿は、子供にも良い影響を与えるはずだ。

「選択的夫婦別姓」が認められていない現在、やむなく事実婚を選んだとすると、相続権がない、税務上の控除が受けられない、代理人として医療行為への同意ができないことがあるなど、重大な問題が生じるという。

こういった問題を将来に持ち越すのではなく、日本でも「「選択的夫婦別姓」を認め、全ての人が自分のアイデンティティーを大切にしながら生きていける社会を作っていくべきだ。

https://www.asahi.com/articles/ASP6R7F6JP6RUTIL031.html

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