【140字小説】入っては行けない祠

「お前あの祠に行ったのか!」
この老爺は祟りなど信じていない。私は目撃したのだ。行方不明の親友が貴方と祠に向かう所を。この村では数年おきに行方不明者が出る。貴方は祟りのせいにして祠から人を遠ざけていた。スコップを振り下ろすと鈍い音が鳴った。大丈夫。これもきっと祟りのせいになる。

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