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高校野球 VS プロ野球

高校野球(アマチュア)とプロ野球、どちらがおもしろいかといった議論はしばしば話題に上がる気がします。

私はどちらの方がおもしろいとか、魅力的だという結論は持ち合わせていません。両方素晴らしい。大好きです。タイトルに「VS」と入れるのも本当は不本意です。

こころから。

どちらもたびたび、私たちの胸を熱くしてくれて、涙させてくれて、笑わせてくれて。。。素晴らしい。尊い。オープン戦の無観客試合を始めとして、春のセンバツの大会中止、プロ野球の開幕延期(開幕未定)と大変な状況ではありますが、現状が収束して野球を楽しめる日を心から祈っています。

話が逸れましたが、ではなぜ高校野球とプロ野球はしばしば比較されるのでしょう。高校野球は見るけどプロ野球は見ない、という声をその逆より多く聞く気がするので切り口をその辺りにしてみましょう。

・負けたら終わり 一球に懸ける想い

プロ野球のリーグ戦は年に100試合以上、高校野球は主にトーナメント制。負けたら終わりの高校野球と違って、プロ野球は別に負けても次の試合があるのだから盛り上がらない、感情移入ができない。他にも、青春を全部捧げてその一球に懸ける高校球児がいいんだ、なんて声もよく聞く気がします。

たしかに、日本のプロ野球は年間143試合もあり、全て勝つことなんてあり得ません。シーズンを通しての勝率で順位が決まるため、ある程度の負けを計算して試合を消化していかなければならないため、モチベーションが低くなる場面もあります。

ですが、テキトーに野球をする選手は決していません。なぜならプロ野球選手は、高校球児たちが青春を懸けて試合に望むのと同じように、彼らの人生を懸けて試合にの臨むからです。お金をもらってプレーをする以上、結果が出なければ契約をしてもらえませんし、若くして引退してしまう選手もたくさんいます。年俸も結果次第です。打席に立ち、一球一球、一挙手一投足を見られながらプレーをしているのです。青春をかけたスイング、ピッチングと同じように、人生をかけたスイングやピッチングも輝いて見えてくる気がしませんか?

・全力プレーが見たい

9回裏2アウト。最後のバッターが内野ゴロでも一生懸命一塁まで走ってヘッドスライディング。高校野球ではよく見られる光景です。球児たちの全力プレー、本当に胸に来るものがあります。

一方プロ野球は一塁まで全力で走らない、フライが上がっても走らない。そう言ってプロ野球を頑なに否定する方と話したことがあります。本当にプロの試合を見たことがありますか? 年間、プロ野球の試合をたくさんいますがほとんどの選手は全力プレーです。どんな打球でも一生懸命走りますし、大の大人が怪我のリスクを恐れず一塁にヘッドスライディング、なんてこともざらにあります。フェンスに激突しながらのキャッチや勇猛果敢なダイビングキャッチ。ピッチャーが打席で何球もファウルで粘るような熱いプレーもたくさんあります。話出したら止まらなくなるのでこの辺りにしますが、とにかく全力なんです!人生懸けて!

たしかに一塁まで全力で走らないような選手も稀にいます。ですがそんな選手は長く愛される選手には決してなりませんし、そんな選手のせいで他の多くの選手の素晴らしいプレーから目を背けてしますのはもったいないと思います。

最後に

つまり、プロ野球にも意外と魅力があるんですよという話です。昔見ていたけど、面白くなかったんだという方も、人生を背負ってプレーしていると思って、もう一試合だけ見てみてください。高校野球とは違った発見があるかもしれません。早く事態が収束し、野球を始めとした全てのスポーツを心から楽しめる日が来ますように。

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