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良書への誘い 2023.5.10
読んだ後に世界の見え方がちょっぴり変わる本が良書だと思う。
『欲望の見つけ方』はそんな良書であり、そこから繋がった『クリエイティブの授業』という本は良書かつ勇気の書だった。
その本たちから得た気づきの中で、今日はヒーローとモデルについて書いてみたい。
『欲望の見つけ方』の中心は模倣の欲望という考え方がある。
正直難しいことはよくわからないが、欲望って自分に内から湧き出るものだと思ってたら大間違いだぜってこと。
その時点でわぁお!だった。
欲望ってなんだかすごく個人的でオリジナルなやつだと思ってたのに。
この本を読めば確かに!となるのだが、そもそも誰かがいないと欲望って生まれないよね。
欲求ってのは生存に必要なものだけど、欲望って生存には必要ないけどしたいこと、ほしいもの。
あの人みたいになりたい、あの人が持ってるそれがほしい、あいつと同じは嫌だからわたしはこっちにする、みんながいいって思うものなんてださいから、わたしはもちろんこっちにする。
あの人やあいつがモデル。
モデルってのは芸能人とか海外セレブみたいに遠い人だけじゃなく、身近な人もモデルになる。
友達の幸せを素直に喜べなかったり同僚の出世に妬んだりするのも裏を返せば欲望。
そこからまぁ、あれこれ難しい話があるんだけどそれはまた興が乗れば書くとして、わたしがパッと思い浮かぶモデルっているかなと考えてみた。
わからん。
それはいないってことでも人に興味がないからって片づけていいものでもない。
これはモデルを意識しないで欲望を抱いちゃってる危険状態なのだ。
意識的にモデルを持って地に足付けて欲望の持つポジティブな側面をサイクルしてこーって本なのにそもそもスタート地点に立てとらん。
この本いわく、そういう人が多いと書いてあったけど読んでも思いつかんってまずいよなぁと思いつつもまぁ人生enjoyなうだしいいか。
でも今後何か欲望を感じたときにこれは何の模倣なんだろう?と考えることができるのは面白い視点じゃないかな。
こう書いていて1つ思い当たったことがある。
いい創作物に出会ったとき、ただ感動するだけじゃなくとてつもなく悔しくなる。
これはわたしがそういう創作物を生み出したいと強く望んでいるということじゃないだろうか。
これはポジティブな欲望。
おー、わたし、いいじゃないか。
そんなわたしの眠れる獅子を起こしてくれたのが、『クリエイティブの授業』という本だ。
ちなみにこれは『欲望の見つけ方』にオススメ本として載っていた。
こうやって繋がる読書体験は何度経験してもいいものである。
この本はいつも手元において置きたい本であり、わたしの新しいバイブルになった。
読み終えてすぐ読み返したくらいにすごい本だ。
何かを創っている人にはぜひともオススメしたいし、プレゼントにもいいと思う。
見た目もオシャレだし言葉だけじゃなくイラストも刺激的で紙の質もすごくいい。
著者もプレゼントを想定して創っているみたいだ。
この本はわかりやすい。
大きな主題はクリエイティブ=ノットオリジナル。
そもそも何の影響も受けずにクリエイトなんて出来ないんだからオリジナルにこだわるんじゃなくて敬愛するアーティストから盗む。
それがクリエイティブの正体であり真髄である。
模倣と盗みが繋がるわけだ。
そうすると誰から盗むのかと考える。
わたしが盗みたいと敬愛するアーティスト。
それはいわばヒーローだ。
正直、これに関してはたくさんいる。
いすぎるのでとても語り切れない。
そのヒーローたちからちょっとずつエッセンスを盗むことでわたしの作品にするのだからヒーローだらけの人生は歓迎すべきである。
ヒーロー代表としてイラストにしたのはサリンジャー。
キャッチャーインザライがマイベスト小説ということと響きがかっこいいから。
そんな理由で、いいんです、いいんです!(ジョンカビラ風)
もっと自由でいい。
自分で自分をカテゴライズしなくていい。(これはほんとに目からウロコだった)
こんな下手くそな絵でも描いてて楽しいなら、それでいい。
能動的に絵を描くなんてもしかしたら産まれて初めてかもしれない。
みんなから絵と工作が下手で不器用だと言われてきた。
だから僕は絵と工作が下手で作るのも描くのも無理なんだと思い込んでいた。
下手でも楽しいならいいじゃんと誰も言ってくれなかったし、他人からの意見を意識し過ぎる自分がいた。
そんな意識から解放してくれたのが、『クリエイティブの授業』だった。
この本はシリーズで3冊あって(すぐに買いそろえた)アーティストとして生きるための具体的な心構えが書いてあるのでほんとにオススメ!
あー、めっちゃ長くなったけど書いてて自己肯定感が上がった。
地道にコツコツと創り続けること。
それがたまらなく面白い。
わたしを含めた全ての創作者に感謝を。
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