namaehaai

パン屋の娘でお店のマーケ担当をしています。家業について思うこと、マーケを担当して気づい…

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パン屋の娘でお店のマーケ担当をしています。家業について思うこと、マーケを担当して気づいたことをつづっていきます。パン屋情報はこちら→https://www.instagram.com/bmogumogu

最近の記事

やさしさのキャッチボール

この1ヶ月。。。 お店に来てもらいたい気持ちと来るのを控えてほしい気持ちが入り混じり、お店のマーケティングを担当する私としてはどんなメッセージを発信したらいいのかとても悩ましい時間でした。 家族で営むお店なので、家族の誰かがコロナにかかってしまったら家族全員がかかってしまうし、それこそお店も立ち行かなくなってしまう。ましてや自分は実家を離れてお店のマーケティングをしているので、私の発信によってお店で三密ができて、私以外のみんなが感染したらと思うととても怖かった。。それにお

    • buying from ARTISAN(アルチザン)

      とっても共感できる考え方に出会えて嬉しかったのでつづります。笑 タイトルの言葉、聞いたことありますか?ARTISAN(アルチザン)と言うのはフランス語で「職人」を表す言葉で、「職人から買う」ことを意味します。お米はお米屋さんで、コーヒーはコーヒー屋さんで、お花はお花屋さんで買うといった専門の人(職人さん)から買うのが美徳とされるフランス人の考え方を表したものです。加えて、フランス人は日本人を見て、こうも言ったそうです。「高級なカバンを持ってコンビニで野菜を買うなんて、どうし

      • 家業のためにできること

        家業を継ぐ継がないどちらの立場であったとしても、家業が「好き」とか「長く続いてほしい」などの思いがほーんの少しでもあったなら、それはかならず家業にとって力になると私は思っています。だって、継ぐ継がないに関わらず家業を「思う」ことは自由なんだから。 そういう私はというと継がない立場で家業を手伝ってます。 でもね、やってみて思いました。家業を「思う」ことはいくらでも勝手にできるし、家業をより「知ることができる」立場にあることを。 会社に勤めてるのと同じで、どうしたら自分自

        • 家業のある家庭に生まれて思うこと

          私はパン屋を営む家庭に生まれました。 お店の開業は私の生まれた年と同じで、今年31年を迎えました。 生まれた時からパンの香りに包まれて、窯の蒸気を感じて、お客さんの声に溢れていて、粉にも時々まみれながら(笑)育ってきました。 そんな日常が私の当たり前で、そこで育った私が今家業のある家庭に生まれて思うことを書きたいと思います。 家業のある家庭に生まれたこと、それは本当にしあわせなこと。 我が家は特にお店と住居が一緒だったこともあって、私にとって玄関はお店の入り口。そこには

        やさしさのキャッチボール

          曲がるストロー

          私は弟が大好きだ。 友だちにも旦那さんにも家族にも認められるブラコンなのだ。 そんな弟とは年が一回りも離れている。 弟がまだ小さい頃は2人で歩いていれば親子に間違えられるのもいつものこと。 おむつも替えたし、きょうだいげんかはしないし、もはやおさがりもなく、お年玉をあげる。とにかくかわいくてしょうがない。 でも、弟が生まれる前の私は弟ができることを喜んではいなかった。 それまで両親の愛情をひとり占めにしてきて、さみしい気持ちの方が圧倒的に強かった。12才にもなって恥ずかし

          曲がるストロー

          愛という名前

          小さい頃、私は自分の名前が好きではなかった。 愛なんてどことなく古くさいし、あか抜けないから。 思いは込められているのかもしれないけど、子供の頃はそんなことよりももっと洗練された都会的な名前だったらよかったのに。そんな風に思っていた。 案の定、小学校の宿題で自分の名前の由来を家族に聞いてみましょう、そんなお題が出された。 今でもその由来を話したお母さんとの時間を鮮明に覚えているのは、なぜだろう。その時に嬉しいという感情は抱かなかったはずなのに、今ではとても幸せで温かい時間

          愛という名前