健常者には分からないこと

  訪問介護兼カレー屋さんのオーナーさんの言うがままに、急に資格をとる為、介護の学校へ通い出すこととなりました。

介護の学校は、20歳代から60歳代まで、すでに介護施設で働かれている方、ずっと専業主婦で初めての就職先に介護施設で働くことを希望されている方、身内の介護でスキルを必要としている方などが集まっていました。

学ぶ内容は、感染症対策、認知症の方の対応、身体の不自由な箇所によって変わる対応。利用者やご家族への配慮など。

その中で印象深かった授業をご紹介します。
まずペアーを組み、1人が目隠しをしてもう1人が食事の介助を行う、というものです。
私が目隠しをされて、(視界が遮られる、もうその時点でかなり不安になりました)声がけのタイミングで口を開け、持参したお弁当を口に運んで頂くのです。その時に、何か分からない物を口に入れてもらうのは誰だって嫌ですよね?
なので「肉じゃがですよ。次はご飯にしますか?」などコミュニケーションをとりながら食事をすすめていく必要があります。
 そしてタイミングもとても大事です。まだ口の中に食べ物が残っていて飲み込めてない時に次の食べ物を入れられたら、すごく不愉快だったです。
食べ物がスムーズに飲み込めるよう、飲み物も挟んだりする時は、誤嚥しないよう注視しなくてはいけません。

自分が健常者がゆえに味わう事がなかった感覚を学ぶことが出来た授業でした。

世の中には、心身ともに様々な障がいを持つ方がいて、その方々へのサポートの仕方や気持ちを理解する上でも介護の学校での授業は全ての人が学ぶ必要があるものではないかと強く感じたのでした。

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