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性別の悩みに触れてみる

今回はちょっと思う所があったというか。

VRに触れてると性別の事について悩んでしまう...

まぁ、ね。そういう事もあるかも知れません。あくまで、知れません

とはいえー。

物心ついた頃から体の性別ではない方を訴える、ウン十年自分に問い続けながら悩んで来た、何がどうあれ素が結局二次性徴を迎えて以降の方が、周囲が男性らしくないと言う様な状態になった。

そして、性別違和の当事者として...

まった!!

をかけたいと思います。

まずは人間心理として

VRに限らず、コスプレから始まったり、今は流行りが過ぎましたがMMOのゲームで異性のキャラを選択、アバターを使用したり。

そういう経験がきっかけで悩む人は昔からいます。

なーのーでー。

VRが特別そうではありません。

どのタイプにしてもね、普段の性別とは違う性別での経験をするというか、普段気付かない所に気づいたり感じたりしますし、そういう所から「もしかして?」はどうしても発生するものです。

でもね?

どうしても変えられない体に対して悩む事にもなるので、結構茨の道だったり、深みにはまると「相当な覚悟を強いられる決断」をする事になったりします。

もしかして?が発生してしまうと、逆に視野がせばまってしまい本当に大事な事と言うのを見逃しがちにもなります。それが人間心理っていうのかな。悩み始めるとどうして悩み始めたのか?とか、その悩みを解消するために原因から遠ざかる、触れないという選択も出来なくなるものです。

だって、楽しいって感じてるんだもの

でも、時として楽しかろうが手を引く、身を引くというのも大事だし、続けたいなら「自分はもともとどちらの性別として認識してたか?」をちゃんと思い出して触れ続けなければいけないと思います。自分でちゃんとコントロールするというね。

車に乗り始めて、車に乗るのが楽しいからって、自分本位の運転なんてしないでしょ?罰則があるとか、命は大事とかそういう事もありますけど、それを言い出すと、そもそも自分でコントロールするのも大事だし、貰い事故さえしなければ命も守れるんです、自分も周囲も。

そういう事。

性別の悩みって?

人間十人十色ですし、色んな形の悩みがあると思います。

ただ、深みにはまるというか、真剣に悩んで向き合ってしてる人も居るし、精神科の扱いになる精神疾患として現状はあつかわれてたりもします。

現在では性別違和、一昔前なら性同一性障害というやつですね。

なので、本気で解決を考えるなら、精神科行けって話でもあって。

診てくれる医師と病院が少ないのがネックですけど。

申し訳ないけど、個人的にはクリニックではダメです。ガイドラインを絶対順守しなくてもいいとはいえ、精神的なケアが疎かになってるとも感じます

良くも悪くも当事者ですし、界隈の話題にふれてますけど最終手段の性別移行手術を推すばかりで、それについてのデメリットとかほぼ語られてません

この性別移行手術ってのは、生殖機能を体から取り除く事になりますが、その事で完全に性ホルモンの分泌が出来なくなってしまいます。性ホルモンって人体に必要なもので、外部から補わなければ骨がもろくなったりして最悪骨粗鬆症になったりも。

この辺、女性の場合閉経を通じて分泌量が下がるからなのか、昔は骨粗鬆症は高齢の女性の病気みたいに言われたりもしました。今は知らないけど。

また、注射にしろアンプルや錠剤等にしろ、外部から性ホルモンを補うというのは、内臓へのダメージも懸念されるし、最悪本当にダメージを受けて別な症状でも病院通いになる可能性もなくもないです。

うん。

まぁ、行き着く先の最後を話しましたが、そこまで行くようじゃないしっていうなら必要以上に気にしない方が良いと思いますよ。というのが、当事者としてのアドバイスだったりもします。

当事者としての経験とか

掻い摘んで今までどうあったか?というのを語ってみたいと思いますよ。

ちなみに、体は男性、性自認というか、もう完全にそういう認識しか幼少から出来てないって意味で訴えるのは体と違う方の女性、というタイプです。

・物心ついた頃から、自分は母親や一緒に遊んでる女の子と同じ側で、父や弟、一緒に遊んでる男の子は別側だと認識していた。その為、ままごととかで遊んでても、母、姉という役をやりたがる、やるばかりだった。

・普段の洋服ではそう感じないも、制服として男女が二元化されると女子の制服じゃないと嫌だと訴えてた。訴えてたのは幼稚園だけですが、中学高校も嫌でたまりませんでした。ただ時代的に理解が無く許されなかったので仕方がないでとりあえず落ち着かせる。

・小学4年で水泳の時間に上半身を晒す事に嫌悪を覚えだした。また男子用の水着を嫌がった。学校で使う為に体を隠せるような作りのタオルにして欲しいと親に要望だしたら笑われて泣けた。

・小学5年から集団入浴が苦手になった。水泳もそうだけど、自分の体を見るのも嫌、見られるのも嫌、周囲の同性も見るのが嫌だし傍にいられるのも嫌になった。

・中学から下着が受け付けなくなった。でも我慢。トランクスとか気持ち悪い、でもブリーフはいじめの元だし、これまた体に合わないので、どちらか?という意味でトランクスを選択。

・幼稚園~小学校低学年まで、女子のグループに居ることが多い。それが当然だと思ってた。その為、幼稚園ではみんなでトイレにいってとんでもない失敗もした。小学3年くらいから、徐々に男女を意識し始めたからなのかハブられるようになった。小学校高学年では、寧ろ女子の方から「男らしくなさ」を嘲笑われるようになった、感じ方的にはイジメ。

・中学ではらしくなさから、お前男のくせについてるのか?と言われるだけでなく触られるというセクハラを学校で受けるようになった。とはいえ、当時の風潮として訴えても聞く耳持たず。誰にも相談できないし、学校が苦痛の種だった。

・悩んでたからなのかなんなのか、二次性徴が来るのが遅く二歳下の弟にさくっと追い抜かれた。結果として、親だけでなく周囲にいる見知った大人から「そういうつもりはない」を免罪符に散々弄られた。それに対して止めて欲しいと訴えても、「男の子なんだから」で聞く耳持たずどころか、最悪逆切れされて抑え込まれるようになった。

・その割に、高校以降は就職して社会に出てからも、男性らしくない部分の良さを持ち出され、「女性に生まれなかったのが勿体ない」、「メイク映えしそうだからやってみよう」、「女性社員の制服を着て仕事をしてみたら...」etc色々弄られるようになった。

・中学くらいから父親の臭いに対してものすごく敏感になって嫌悪もするようになった。訴えるたびに母に思いっきり笑われましたけど。年齢を40超えてもそうあります。全然ダメ。洗濯は仕方ないけど、その後消臭スプレーをガンガン掛けますってくらいにダメです。

・通院とかしてるとよく間違われる。「あれ?女性じゃなかったんですか?」とか、突然見知らぬおばさまに話しかけられてこういう事に遭遇する。これも昔からそうで、子供の頃はよく間違えられていたという話は、親だけでなく親戚等からも聞きます。あんた可愛かったもんねっていうけど、散々男を強要してきたりしたのは誰じゃ!って感じで。また洋服は男性物を身に着けてるのに、歓楽街に出てナンパされるなんて事もあります。

・全部ぶちまけるようにカミングアウトして衣類を変えた時の感動というか落ち着き方が自分でもびっくりしたくらい。というか、話すと気持ち悪がられたりしそだけど、下着を変えた方の安心感とか安堵とか、くっそすごかったレベル。体の落ち着き方がとんでもないレベルで、どうりで中学くらいから男性物の下着に違和感覚えたり、気持ち悪かったりするわけだわ...とか納得しました。我慢してたけど、するのが苦痛だったしね。

こんな感じです。

実際問題として、自身が女性というより、素でいたら女性側の方が馴染むし、男性は怖いしという感じ。社会人になって最初の年にも結構精神的ダメージを受けましたが、そういう男性への恐怖感も原因にあったりします。

とにかく「私は体を間違えて生まれてしまった」というのが幼少からの自己認識です。なので、女性らしくとか女性に憧れるとか、そういうのも全然わかりません。っていうか、自分らしく居たらそっち側にいくから性自認が体と違うって事じゃないのかな?とは思います。個人的に。

そもそもVRって

仮想現実を示すVirtual Realityの略ですし、これは現実とは違うけど、機能として本質的に同じ様にある環境を、五感を含む感覚を刺激する事で作り出す技術の事だったりします。

五感や他の感覚を刺激するのでね、より没入感が強くなってると思いますし、その分現実の自分に対しての認識が揺らぎやすくなる技術でもある思います。

いずれはそれを現実として過ごせるような世界になるかもしれませんが、現状ではまだ現実社会に引き戻されて生活をするのは必然です。必然。

なのでね、銀色の玉をはじく様なギャンブルにハマり込むのと同じ様に、刺激による感動の受け方が強い程、そちら側に依存しやすくなるという危うさもある技術だと思います。あくまで、現状ではですけどね。こういう言い方してしまうと嫌悪とか不快に当たるかも知れないですが、敢えて厳しく言わせてもらいます。

自分で自分をしっかり保てないまま手をだすと、とんでもない事になったりしかねないですよ。

LGBTという言葉から

性別違和とか、性同一性障害とかよりLGBTLGBTQという単語の方がしっくりくる人が居るかもしれません

LGBTも違うという事で、SOGISOGIEという表現を使う事、使う人も居たりしますよ。ここが持ち上がらないのが当事者としては不思議ですけど。

ただこれは、性別について悩んでる人の総称ではありません

性的嗜好という形で、自分の性別はしっかり認識してるけど同性に対し好意を寄せ場合によっては深く付き合うとか、男女拘らず自分と合った人に性別問わず好意を寄せ深く付き合うとか、そういう自身と相手の性別があってそれを軸に嗜好の対象がかわってくる、そういう人も含まれてます。

なので、性別に悩んでる人という捉え方は、厳密には誤解とも言えます。

なんかこうね、HSPにしてもLGBTにしても、その言葉は何をさすのか?どういう人を言うのか?という深い所、現実にどういう人が居てとか、学術的にはどういう話でとか、すごく大切な事を疎かにしすぎってもんです

自分と違う人が居て、その人が自分を表現するのにどう表現してるか?みたいなもので、それで全てが決まるわけじゃないので言葉の使い方って結構重要だし、気づかないうちに自分と違う他人を傷つけてるって事にもなりかねないです。

こういう言葉を作らないと、自分と違う他人をわかってあげられないってのは、ある意味悲しい世の中ですよ、うん。

個人の自由、多様性とはいえ

そもそも、性別について悩む事に限らず、それがどういうことか?自分にとってどういうものなのか?

そういう、自身との向き合いはちゃんとやってますか?って感じです。

VRなんてより刺激を受けるもんですから、錯覚とか認識の仕方とかが揺らされて当然なんですよ。そもそも、好みを詰め込んでますし。

個人の自由とか、多様性はいいんですけど、自分とは違う形で悩みを抱えて苦しんでる人も居るわけなんですね。

また、個人的に言わせてもらえば、羨ましいとか憧れるとか、そう言うのは一切なくて、素で過ごしてても安心を得ようとしたらそちら側に行ってしまうんですよ。男性って怖いから(笑)

この辺ね。別の記事ではHSPとか感受性扱ってますけど、そういうのを普段から感じ取ってますし、男性って雰囲気での圧力って少なからず強くて苦しくなるんですよ、一緒に居て。

あくまで個人的にですが、どうしてこう体を間違って生まれてきちゃったんだよ...って時にため息でたりもします。仕方ないけどね。

こんな感じでね、VRに触れなくても、そもそも幼少期からそう訴えてるって人も居るくらいなのでね。

VRに触れて悩み始めた、というのは少し都合よすぎじゃないかな?とも思わなくもないです。

まとめ

ということでー。

なんか、長々と語りましたが、現状日本では性別の悩みって言っても深く悩むようであれば、診断基準もありますし人によっては病院に通う事になります。

そのくらいに、個人として深い問題のケースもあります。

元々そういう部分を持っててVRに触れだして顕在化した、というなら分かるのですが、最近はネット記事でVRで性自認が揺らぐとか、悩んでる人相談にのりますとか。

悩むうえでの「悩みの形」が分からないまま、上辺だけで悩むのは当然だから自分もそうなんだみたいな、自己暗示をかけてしまう人も出てきそうなのは個人的に懸念する部分でもあります。

何もVR限定じゃないんですから。

VRって言葉を付けて、性別の悩みや性自認ってくっつけるくらいなら、性別の悩みってどんなものなの?を個人でしっかり調べて形をつくり、それを公開し注意を呼び掛ける方が建設的だと思います。

そういう事があります、相談に乗りますじゃなくて。

だってVRって感覚器を通して仮想を現実の様に捉えられる技術なんですもん。仮想ですよ?言い換えれば偽物ですよ?

なのに、なんで性別の悩みとは何か?とかそういう悩みを抱えてる人はどういう人?とかそういう方向に話を持ってかないんでしょう?

VRが普及する前から、性別についての悩み存在してるし、その悩みには難しい部分があって、当事者同士でも傷つけあうみたいな事が起こったりもしてるんですよ。

そういう事情を知らないままアレコレいうのは、ちょっと井の中の蛙ではないでしょうかね。

厳しいかも知れないですけど。

ということで。

娯楽は娯楽です。適度に自分をコントロールしながら触れた方がいいんじゃないかなぁ。

それでは。

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