見出し画像

ブラジャーを外して、半年が経った。

そういえば半年くらい前からブラをつけなくなった。
つけなくなったら、今までなんで、なんのためにつけてたのか分からなくなった。

肺が押しつぶされて深呼吸ができないような締めつけや、胸を人工的に成形するための金属のワイヤー、重力に逆らって肉を引き上げる肩紐の重さから自由になった。

それと同時に、「誰か」の視線からも自由になった気がする。

ブラをデザインした人の視線、ブラをするように教えた母の視線、襟ぐりからのぞいたブラ紐の色がセクシーだと言った友達の視線、名前も知らない誰かが私の胸を見る視線、私の身体に対する私自身の視線、、

押しつけられた理想の身体に、自分の身体を押し込んでいた。

ブラを外して、呼吸がしやすくなった。胸の下にワイヤーの痕が残らなくなった。胸は自由に動くようになった。自分の身体が自分のものになった。

だからもうブラはつけないと思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?