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電子書籍をつくろう、と書きかけてやめた件

こんにちは!なるーらぼです。長かった梅雨(雨季?)の出口がようやく見えかけてきました。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
今回は久しぶりに電子書籍のことを投稿しようと思います。

電子書籍

もうここ数年、Amazonなどで出版できていませんが、ボツになるようなものはいくつも書いております。個人出版していてこれなのですから、出版社からと考えたらこの10倍はボツになっていてもおかしくないでしょう。企画をするのも、それのお試しをつくるのも、ボツにするのも自分ですから、自由ですね。

唐突ですが、電子書籍をつくろうというような趣旨の電子書籍を執筆していました。ですが、行き詰まっていました。もうほぼ「ボツ」にしようと思っています。この執筆途中のものは消えていくのかもしれませんが、まだ残しています。全部書き直すということをするかもしれませんので。リサイクルじゃありませんが、そういうこともあります。

その電子書籍を書いているときに電子書籍ファイルを作成するツールをあわせて調べていました。気軽に作成できるものがいろいろとあるので、それぞれ同じ書籍のつくりかけをツールに突っ込んでみては試していました。そのせいで執筆自体は全然進んでいませんでしたが…

そもそも、電子書籍の定義ははっきりしていますが、境界はあいまいだなと感じています。デジタルデバイスで閲覧することができるものは「電子書籍」ととらえてもいいわけですから。しかしファイルとなると種類は限られており、業界標準フォーマットのePub、Amazonで販売したりkindleで閲覧できるmobiなど、比較的種類は少ないです。ただBOOTHなどで販売するものを見るとPDFでもいいわけです。なんだったらWordのdocxでもいいですし、画像そのものでもいいのです。

マンガのようなコミックのものは結局のところは画像ファイルにナビゲーションがついたものを電子書籍ととらえてよいのです。とあるマンガのウェブサービスを調べたところ、画像データ(画像そのものではない)をロードして、それにナビゲーション機能を付与しているようでした。つまり、PDFでもmobiでもePubでなくてもいいのです。こうなってくると、テキスト中心であればなおさらです。電子書籍ファイルに変換する必要があるのだろうか???という疑問がわいてきました。

わたしは読みたい方にコンテンツを制作、第三者でもよいだれかが読みたい方へ届けて、対価がいただけたら、わたしの意図は果たされていると思うのです。だから何なんだ?と言われるとオチはありません。。こういう顛末でボツになったということです。

ごたごた言ってしまったついで、せっかくですので調べたツールをご紹介しておこうと思います。完全に主観評価ですので、見る方が違えば違う結果でしょう。

Googleドキュメント

これはGoogleアカウントがありさえすれば利用することができます。PCであればウェブブラウザから、スマートフォンやタブレットであればアプリからアクセスして、ワープロ機能でガリガリ書いていきます。書いて終わったら、「ダウンロード」からePub形式でのダウンロードが可能になっています。ただしiOSからはできません。このあたりは次にご紹介するPagesへの配慮なのか、できませんでした。

Apple Pages

これはiOSやMacにインストールすることができるアプリからは、どれでもePubやPDFにエクスポートすることができます。もちろんWordの代替ですので、docxにもエクスポートすることができます。わたしWindowsなんだよね、という方もAppleIDがあればウェブブラウザからログインすることでブラウザからPagesを利用することができます。

ただし、ブラウザからの場合はePubにすることができません。Googleドキュメントと比較すると、非常に美しいテンプレートを利用することができるので素敵なのですが、Macがあったほうがより良いです。固定になってしまいますが、PDFでいいや、と割り切ってしまえばまったく気になりません。
むしろそのままApple Booksで販売するという方法もあるでしょう。

Microsoft Word

これは言わずと知れた、という感じですがMicrosoftのIDを取得してオンラインからが基本になるでしょう。もちろんサブスクリプションやライセンスを購入している方はPCやMac、スマートデバイスからも利用できますね。ePubにはできませんが、PDFにならエクスポートすることができます。ですから、それでいいやというかたは非常に手軽な選択肢のひとつです。
ただ、画像や図形の扱いがイマイチだとむかしから思っているので(個人の感想です)、テキスト中心のほうがいいかな…

Kindle Comic Creator

お絵かきされる方、画像中心の方はこれのほうがいいんじゃなかろうか、と思います。画像ファイルを並べていって、最終的にmobiファイルにすることができます。このままAmazonで販売することができますので便利ではないでしょうか。Kindle Previewerを導入しておくとkindleでどう見えるかをある程度確認することもできます。

Typora

こいつは電子書籍をつくるためのもの、というわけではありません。Pandocというツールをさらに導入しておくと、マークダウン記法で書いたものをePubにすることができます。

またPDFにもエクスポートすることができます。マークダウン記法がある程度わかるようでしたら、テキストファイルだけ書いていけばいいのでテキスト中心の方におすすめです。どちらかというと技術書とか横書きのものがいいでしょう。

パブー

これはウェブサービスです。TwitterのようなSNSアカウントでログインできます。画面から章立てやページを登録し、ページの内容はマークダウン記法で書いていきます。ただ、マークダウン記法がわからなくても太字にしたりは簡単にツールからできますので、さほど気にならないでしょう。途中段階でもePubやPDFにすることができますが、プレビュー機能はいまのところありません。別のツールでプレビューするとよいでしょう。

でんでんコンバータ

これもウェブサービスです。こちらはログイン不要ですが、書籍になる一式のマークダウンファイル、画像、スタイルシートをルールに従ったひとまとめにZIP圧縮する必要があります。わたしも一番最初の電子書籍はこちらで制作しました。プレビューもある程度できますので、マークダウン記法ができ、画像ファイル管理やスタイルシート制作が自分でできる方にはこだわることができるでしょう。

CLIP STUDIO

有償のツールです。無償期間がありますので、購入するかは試用してみるとよいでしょう。お絵かきをするためのツールで、偶然にもePubへのエクスポート機能がついているという感じです。マンガなど、絵を複数書いてひとまとめにして出版したいと思っている方には非常に便利な機能だと思います。
ふだんはアイビスペイントとか、Adobeのものを使ってるんだよね…という方は他の方法を採用してもいいと思います。

Calibre

このツールは老舗のツールです。かなりむかしからあります。わたしも今回の件で初めて導入してみたのですが、電子書籍に精通していれば自由自在に書籍をつくることができるでしょう。実は書籍の管理をするためのツールですので、あのとき書いた書籍どこにいったかな、ということもないでしょう。それに、電子書籍の配布サービスからダウンロードした各種ファイルも管理することができます。どっぷり浸かりたい方は既に使っているのではないでしょうか。

Sigil

もうひとつがこれです。これも老舗ツールです。ePubの構造が分かっている方であれば、HTMLを組みながら好きなように書いていくことができます。
ただ、こうしたePubフォーマットに精通していないと思ったようにつくることができません。このため、ここまでにご紹介したような各種ツールが登場したのだろうと思っています。

さいごに

Microsoft EdgeがChromium版になってePubの表示機能が無くなったのは惜しいことでしたが(機能追加するかという検討もされているようですが)、この調子だと電子書籍という形を販売、配布するのも、いつか過去のものになるかもしれないなあと思っています。「電子書籍を書いてはどうか」という趣旨の書籍の執筆をしようかな、と思いついて、試作していたら「2020年現在はどうなんだろう」と調べることになって…という流れで結果的に本件はnoteへの投稿でいいじゃないか、に落ち着いてしまいました。
内容は1割くらいになってしまいましたが、そもそも電子書籍として書かなくても配布、発信することができるメディアは無数にあります。電子書籍にこだわらず、自分の表現ができるメディアを利用するのがよいでしょう!
採用したいメディアが電子書籍だった、という方はご参考になればさいわいです!

また、ご紹介した以外のツールで個人的に素敵だなと思ったのが「LeME」です。

まだ開発途上のようでありますが、Wordファイルやテキストファイル、画像ファイルがあればePubに変換することができるツールです。こういうものが開発できるようになりたいものです。

さいごに、いま別の方法も挑戦してみています。PowerPointをつかった、画像での書籍作成です。見た目の調整がきれいではありませんが調整自体はやりやすく、画像へのエクスポートができるため画像として扱う書籍としています。わたしが制作するようなものではコード片のコピペができるほうがいいのだと思いますが、あえてしない方針でつくっていっています。うまくいったらどこかで配布してみたいと思っています。

もっとこんな方法もあるよ!がありましたらコメントなどでいただけると非常にうれしいです!

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