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冬が歩いてきた。

冬が歩いてきた。起きてシャツ一枚で飛び出した私にこの風は寒すぎて、寒さのせいで思考が鈍るし、マイナスになりがちだし、なんだかうまくいかない。だから帰宅してからカボチャを煮て(といってもレンチンだけど)、ホットレモンティーを飲んで(たまたま高知県産檸檬を買ってご満悦)、長風呂をする。ふぅ、と息を吐き出したら、いつもの自分が戻ってきた。

私は冬が苦手だ。

年に2度ほど、断捨離という名の、「猛烈に物を捨てないと気が済まない時期」が、必ずやってくる。

「こんな服、着ないでしょー!」

「こんな絨毯、あつすぎる!」

と、真夏には真冬の、真冬には真夏のものたちを、捨ててしまう。この夏、私はコタツを捨て、分厚いコートを捨て、ブランケットたちもどこかに追いやってしまった。

結果、寒い。

そして、捨てたのもまた自分だから、なんだか買うのもなんだか憚られる。こんなどうしようもない日々を、ずっと過ごしている。たぶん、「そのとき」「いま」しか見てないからこそ、短絡的に考えてるんだと思う。

何も考えずに、家中の家電をつけて、ブレーカーを落としまくることもしばしば。そのたびに反省するんだけど、なかなかなおらない。

最近ふと、なんでこんなに注意力が散漫なんだ、と考えた。答えは出ないけど、多分、考えすぎ。いろんなアイディアがぽんぽん浮かんでくるから、頭がショートして、ときに全部捨てたくなるんだと思った。

まぁでも、そんな自分のこと、嫌いじゃない。

今日はホテルの取材で、私の直感力を褒められた。

直感力を磨いて、それを確実に形にしている方ー。

そんなふうに言ってもらえると、自分の不器用さも、はちゃめちゃなところも、全部大事に思えてくる。

これでいい、きっと。


冬が歩いてきた。私も目には見えない何かを捕まえるべく、ゆっくりと歩みを進めていきたい。

moon


今日読んだ本コーナー

「水やりはいつも深夜だけど」窪美澄

壊れゆく家族の物語。苦しいけど、これは限りなく現実なんだと思った。辛さの中に希望を見出しながら、みんな前向いて生きてくんだろうな。子育てした人なら、共感できる部分もあるかと。今の私には、きっとまだ早かった。加藤シゲアキさんとの対談収録あり。5年後あたりに再読しようと思う。








『ベストセラー作家になる』これが私の夢です。40歳までに形にします。もし、「エッセイ、よかった!」「頑張れ!moon!」と思っていただけたら、温かなサポートをお願いします!有名になって「あの時サポートしたんだ!」と思ってもらえるようにいたします✨(強気!笑)