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「電子書籍で読んじゃうからさぁ」と語る君へ。

ずっと、図書館で働きたかった。そういえば転職活動をしている時、司書の仕事に強く惹かれていたこともあったっけ。本に囲まれて過ごす。なんて至福なとき。ところ変わって、なぜか本当に本に囲まれた仕事ができている私。しかも、本を並べる、だけじゃない。本を選ぶ、本をおすすめする、本の魅力を発信する。そうやって、本と、人と、繋がってる。ブックホテルの支配人をしているおかげで、ホテルにある本は読み放題(いわば福利厚生)だから、あんまり本屋さんに行かなくなっていた。のだけれども。昨日、久しぶりに本屋さんに行った。とある男子高校生の言葉に、少し、悲しくなった私。


いてもたってもいられずに、ツイート。いや、わかるよ、わかる。私も、電子書籍大好き。好きすぎて、Kindleペーパーホワイト買ったもん。でも、紙の本って、電子書籍だけでは味わえない世界が広がってると思うんだ。

「そうですか?電子の方が安いし、手軽だし、持ち運びできるし。」
そんな声が聞こえてきた。(気がする)

「いや、めっちゃわかるんだけど!やっぱ、周りの友達もみんな電子書籍なの?」
そう問いかけてみる。

「そうっすね〜。まぁ、教科書とか重いんで。基本みんなスマホですよ、てかスマホ以外を見てる人、あんまいないっすね〜」(妄想)

そっか、そうだよね、彼らには彼らの都合があって、きっと「電子書籍」を選んでいる、んだよね。もちろん、人それぞれでいいと思う。ただ、私は、紙の本がどんなふうに素晴らしいのか、その魅力を語りたい。少しだけ付き合ってね。

「紙の本は、私の五感に訴えかけてくれる、そう思ってる。
紙の手触り、装丁の美しさ、ページを捲る音。印刷された文字の一つ一つから、主人公の叫びが、筆者の祈りが、鮮やかな情景が、浮かび上がってくる。そこまでいうと言い過ぎだって?考えすぎ?いやいや、妄想、上等。そのくらいのめり込める作品に出会える可能性があるの、ワクワクする。そして、そんなふうに思える自分に、感謝してる。自分の心に正直に、誰かの目線を気にすることなく、没頭できる時間って、やっぱり貴重だと思う。スマホで読むのもいいけど、完全に意識が物語の世界に入ることは難しいんじゃないのかなって思うんだ。スマホ、便利だけどね。私はガラケーが好きだったし、もっというと、公衆電話でテレカを入れたり、文通をして知らないひとと繋がったり、そんな時代が好きだった。便利になりすぎるのは、時に人がひととして機能しなくなるんじゃないかって、思うの。だから私は時代に逆行したい。ずっと紙の本を読んでいたい。まぁ、持ってるけどね、あいほん。持ってるけどね、Kindleペーパーホワイト(これ、紙みたいだから神よ。)まぁ、それとこれとは別なんだけど。でも、一度でいいからさ紙の本がたくさんの、うちのホテルに来てみない?それからでも、遅くないと思うんよ」

ここまで言えば、あの高校生も、「わかりましたよ笑」と笑ってくれそう。そうだなあ、学生には泊まってもらいやすいように学割とか、考えようかなぁ。修学旅行生とか、泊まってくれたりしないかな。笑

社会に貢献したい。そんなことを思った1日でした。

おしまい。


moon


今日読んだ本紹介コーナー(2冊)

*下半身からやせる食べ方(蓮水カノン)
この本を読んで、生まれて初めて体のいたるところをメジャーで測ってみた。体重ではなくて見た目と、聞いたことはあったけど実践したことはなかった気がして。自分の足首や、太ももなどを、平均と比べてみると、「え!思っていたより標準なんだ、でもここは平均よりだいぶ...」みたいな気づきがあって面白かった。万年ダイエッターにおすすめ。
私の1番の気づきは、体にいいと思って摂取していたスープや煮物、大量の野菜たちが、部分痩せにおいては逆効果になっているかも、という視点。おすすめの食べ方は「ご飯100グラム(消化のためのエネルギーになるんだって)とさかな・肉と生野菜サラダ50グラム」本読むと全部実践したくなるから、今週はこれやってみる。

*楽日(湊かなえ)
面白すぎて読み切りたくなくて、ゆっくり味わってる。湊かなえさんは、なんでこんなに、各所に謎や余韻を残しながら台詞・場面を切り替えていくことができるの。。凄すぎる。初めからドラマ想定で書いているかのような。自然に場面が切り替わって、心がぐいぐいもってかれる。読み終えたらまた感想かこう。

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