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「タイミング」を言い出せない5年目夫婦が妊活アプリに頼るも、結局通知をフルシカトした話

付き合って11年、結婚して5年。

一緒になりたてのころは、デート中のトイレの回数すらも気にして、ときには尿意を必死に抑え込んでいた初心な女だったのに。
今では夫の前で普通におならをプップッと炸裂するわ、風呂上がりに自慢のダイナマイトボディを惜しげも無く大公開しながら息子にせっせと保湿クリームを塗ることだってもはや日常になった。

(ごめん、嘘。おならはブッブ〜〜〜!!!くらいのときもあります)

年月を重ねたら、恥じらいが薄まるのも仕方ないこと、と言い聞かせてきたのだが。
反比例するように、とあることに関してはめっちゃくちゃ恥ずかしさが増していることに気づいた。

妊活である。


夫婦氷河期を乗り越えるきっかけとなったのが、お互いに次子を迎える意志を確認できたこと。
その場では仕事にもう少しだけ集中してみたいのと、前回流産を経験したこともあって少し気持ちの整理がついていなかったこともあり、私起因で少しだけ時期を見計らうことにしたのだ。

で、いよいよその時期が来たと。

夫にも「そろそろスタートしてもいいかもね」と伝え、夫から「おけ」と返事をくれていたのだけれど。

わろてまうほど、それ以降どっちも動かない。笑


夫は草食系の極みのようなタチなので、多分一生そういうのがなくても生きていけるタイプ。
はるか昔、なぜ私のことを好きになったのか。
これはダ・ヴィンチ・コードばりに永遠の謎なのである。

対する私。
息子を迎える2年前までは、いわゆる「好きな男の前ではかわいこぶる女」をやっておりました。
あざといですね〜、後ろからぎゅ!とか、電車で寝るとき、肩に頭こてんっとかね。

そんな私が腐ってしまっては、色気などまったくなくなってしまうのである。

もうね、恥ずかしいのですよ。
今更なんかね、ムードとかも作れなくて。
「ダーリン♡今夜よ♡」
「わかったよ♡ハニー♡」
なんて甘ったるい会話なんて、ご縁がないわけです。


と、いうわけで、導入してみました。

妊活アプリなるものを……!!


生理日を入力して、タイミングが近づくとアプリが「今日だよ!」と通知でお知らせしてくれるというシロモノ。
さらに夫婦どちらもインストールしておけば、アプリの中で簡単なメッセージのやり取り(自由記入制じゃなくて、6パターンくらいの決まったもの)ができるので、変な駆け引きみたいなのに神経をすり減らす必要がない。

「待ってるね!(意:今日タイミングとろう!)」
「ごめんね……(意:今日は諸事情で難しいかも……)」
「ありがとう!(意:早く帰ってきてくれてありがとう♡的な?)」


正直、このアプリを夫にダウンロードさせるのも恥ずかった。笑
高くも低くもないテンションで、「これ、便利らしいよ」と言うだけで、きっと私の口角は恥じらいに耐えきれず緩みっぱなしだったであろう。

で、いよいよアプリのお知らせをいただく日が来たと。


……あれ?

ふたりとも、無視してない????笑


かわいいイラストのコウノトリちゃんが「今日だよ!」とお声がけしてくれているにもかかわらず、声を掛け合うこともなければ、希望の架け橋だったメッセージ機能すら作動しない。

ほんとはちょっと期待してたんだけどね。
夫からの「帰るよ!」っていう定型メッセージ。
おならブッブ〜〜〜、乾き切った私ですが、心の深淵を覗くとまだいたみたいです。
夫からの愛情を心待ちにしている、恋する乙女が。

とはいえ、セカンドチェリー・セカンドヴァージン同士には、たった6種類のメッセージでやり取りすることすら高い高い壁だったようで。
ここは私が漢を見せねばと、こちらからお声がけいたしましたよ。
まじで思い通りにいかん。笑


はてさて、今回の妊活はどうなることやら。

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