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大河ドラマ『光る君へ』(18)「岐路」の感想

(先週の感想です)
とうとう、道兼も亡くなり、道長が氏の長者になる時が来ましたね。

前回に今回、権力に執着し、醜態をさらす中関白家。
枕草子の描く中関白家はキラキラとして、家族愛が深くて、美しい一家だったので、見ていられないところも多々ありました。

でも、藤原実資の日記『小右記』によれば、一族の繁栄ばかりで、不満を買っていたようで、「悪積の家」とまでかかれる有様。
立場によっても印象はそれぞれだったのでしょう。

道隆亡き後、伊周が家を支えねばならないのに、年長者である道長にたてついたり、傲慢な態度が目についていました。その挙げ句が長徳の変。
父の喪中でもあり、軽率さが過ぎたのです。

さて道兼は、おそらく引き立てるには子どもがおさなかったのもあるでしょうが、有能な人物は粟田殿と呼ばれた別荘に呼んだりして、目をかけていたそうです。
関白になる器だったと言えるし、ひょっとしたら、自分と子ども達の保身のために味方が欲しかっただけだったとも言えるし。

ドラマでは、第一回でまひろの母ちはやを殺して、残虐な男のイメージでスタートしましたが、一家の汚れ役として、どこか心の底で迷いつつも、父に認められたい一心で突き進むも、父の死で、絶望し、生まれ変わったように、立ち直る姿は、とても好評だったようで、前から道兼推しの私は嬉しい限りでした。

さて、とうとう藤氏長者にのぼりつめた道長、どうなっていくのか。


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