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ぐるっとパスの元を取る3.武蔵野市立吉祥寺美術館【企画展】さかざきちはる ペンギン街に出る:300円

ぐるっとパスというのは、2500円で対象の美術館(主に都内)の入場が無料や割引になるという券。利用開始から2ヶ月有効。

2500円の元を取るため炎天下の夏に美術展巡りをする記録です。

大学も吉祥寺だったのに、意外と初めて行った吉祥寺美術館。駅から近くて立地は抜群でした。

大きなペンギン
レインボーなペンギン

展示室に入ると、suicaペンギンでおなじみさかざきさんのペンギンたちが、1000枚。手のひらに乗るほどの大きさの絵でしたが、もちろん全部原画。全部違う絵。

以前の展示で100匹のペンギンを描いた後、今度は1000匹のペンギンを描こうと思った、という趣旨のことが展示室の手前に書いてありました。
なんというか、クレイジーだ。

でこぼこした紙の上にインクが乗っているのを見て、「ああ、ほんとにニンゲンが描いてるんだな」と思いました。
ICカードの印字にしろポスターなんかにしろ、印刷されたものを見ることが圧倒的に多い作家さんなので。
確かに印刷されてプロダクトになったときに最大限可愛らしくキャッチーに見えるように計算されている絵なんだけど、1匹ずつ愛情(または魂)込めて描いてるんですよね。

半分くらいはペンギンが他の鳥と一緒にいる絵で、なんか「鳥ってかわいい!」って思っていそうな表情。きみも鳥だぞ。
あとはペンギンがさまざまな色を身につけたりしているシリーズ。白黒の線とカラーインクの色味の対比がきれいでした。

たくさんの絵の中から、個人的に好きだったもの。

・ペンギンとネコが向き合って、お互いの好きなもの(ネズミとサカナ)を差し出している絵。
:色違いで3パターンあったかな。友好、ってかんじ。

・ペンギンがペンギンの銅像を見ている絵と、銅像を背にして同じポーズをしている絵。
:銅像を見て→その後ポーズを撮って記念撮影、みたいなストーリーがありそう。

・地平線に太陽が見えている絵。
:これも2パターンあって、よく似ていたけどもしかしたらどちらかは夜(白夜?)でどちらかは朝なのかも。似てる絵なのに絶妙に雰囲気が違っていてすごい。

祝日だったので少し混み合っていたものの、それほどストレスを感じずにじっくり見られてよかったです。
1000匹を見終わった後は「しばらくペンギンはいらないや…」と思いました。
その後売店でペンギングッズを買いました。

おもに日々の角ハイボール(濃い目)代の足しになります