私を形成するもの
私は、銀行員の両親の元に、三人兄弟の長女として生まれた。
両親は都会から少し離れた場所へ一戸建てを購入し、物心ついた頃から、緑溢れた「the田舎」で育った。
小さな頃は、人見知りで内弁慶だったの。
家族の前ではハツラツと振る舞うくせに、他人の前ではまごつくような女の子。
小学生になり、初めて好きな人ができ、初めて失恋を知った。
友達の家で、ドキドキしながらラブレターを書き、ドキドキしながら家まで行って渡した。帰り道、息が白かったのを覚えてる。
数日後に返ってきたのは、ノートの端切れの「ごめんなさい」
後で知ったのは、返事をするべきだ!と友達が茶々を入れ、仕方なく書いたとか。
そんな苦くて切ない思い出。
外見が大人びていたからか、中学生の頃は落ち着いて見られた。
すぐ好きな人ができた。文武両道な陸上部のA君だった。
一番仲の良い女友達になり、そのまま昇格できず思い続けた3年間。
卒業式、学ランのボタンが全部無くなっている彼に
「第二ボタン欲しかった」と思い切って伝えたら、「俺も渡したかった」と返ってきた。
告白?成就?なはずなのに、それで終わってしまったの。
付き合うってことが、よくわかっていなかったのよね。
お互いおぼこくて、控えめで、純朴だった。
高校生になった時に、所謂「高校デビュー」
ポケベルからピッチになり、異常な量のストラップをつけた。
ルーズソックスやラルフカーデに身を包み、控えめなメッシュを入れ、体育館裏、自然光で日焼けを試みたり。焼けていることが正義だった。
友達とくだらないことばかりして、写真にポスカでデコったり。朝から学校をサボって、ファストフードでおしゃべりしてた。あの頃は1日4食くらい食べてたのに痩せてたなぁ・・・。
高校時代は、色んなことがあった。
それは、また次の話。
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