なっこ

30代女子。徒然に自分史を。 リアクション頂けると嬉しいです。

なっこ

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最近の記事

キスの答え

少し時代は遡って、大学3年生の夏。 既出だが、高校3年生の頃に淡い想いを寄せた、E太と再会した。 友達と食事をしようと入った居酒屋でE太はアルバイトをしていた。注文を取りに来た彼を見て、言葉を失ってしまった。あの頃より少しだけ大人びたけれど、変わらない笑顔。簡単にあの頃にタイムスリップした気持ちになった。 E太も、私の視線に気付き「なっこさん?」そう言って目を丸くした。 「久しぶりだねー」と照れを隠すように、はしゃいだ。E太は、はにかむように笑って、「連絡先教えてよ。

    • ひとめぼれ

      シンノスケと別れてから、気付いたら2年が経っていた。 大学生活後半は、アルバイトに勤しみ、そこで出会った人とのコンパに明け暮れていた。 コンパでいい感じになった人と、酔っ払って中抜けしたらラブホ入り口にいることに気付いて、酔いが冷めて逃げて帰ったり。ちょっといいかなぁ?と思った人がいても、既婚者だったり。散々なエピソードは山ほどあるけれど、ある意味恋愛をしよう!という気持ちに、貪欲ではあった。 誰かと一緒にいることで、ぽっかり空いた穴を埋めようとしていた。それが自分の中

      • 最近の自分

        ちょっとここら辺で、自分史を休憩して。自分のことを書こうと思う。 30代後半にさしかかった現在、職場もプライベートも人間関係には恵まれていると思う。 腹が立つ同僚や上司もいないわけではないが、割と自由に自分の采配で仕事ができる立場になって充実している。 しいていうなら 給料50万くらい上乗せしてほしい(願望) もう少し早く帰りたい(あれ?出世したら帰れると思ってたw) 素直な部下が欲しい(ツンデレ過ぎるw) 充実とは・・・?笑 他にも、大きな病気にかかることな

        • 遠距離恋愛

          大学生になった私は、浮かれていた。 田舎から都会の大学に通うステータス。交友関係も広がって、コンパ相手のレパートリーも増えた。アルバイトもアクセ屋の店員になった。大学帰りに百貨店のセールにも行けるようになった。自由に髪色を変えて、ネイルをして。ヒールのあるパンプスなんて履いちゃって。 授業コマも自由に選べるからこそ、1限はカット。大学生って自由・・・・!(勉強しろ) 新しい友人に囲まれて、毎日がキラキラしてた。地元では当たり前に友達がいて、幼馴染と遊ぶ回数が増えた。そう

        キスの答え

          アイ

          高校生の時に、初めてLGBTの当事者と出会った。隣のクラスだったアイコ(仮名) 名前をアイコと呼ばれるのを嫌い、みんな「アイ」と呼んでいた。あまり深く意味を考えていなかった私は、みんなに習い「アイ」と呼んでいた。 いつも制服の下に、ジャージを履いてた。流行っていたのもあって、別に珍しいことじゃなかった。冬は割と多くの女子高生が履いてた。夏になったら、それはハーフパンツに変わり、アイのスカート姿は見たことないかもしれない。 髪の毛はベリーショートと短く、少しふんわり茶毛だ

          過ち。

          高校3年生の初冬、忘れられない過ちがある。 初夏にE太と疎遠になり、いつも通りの日常を過ごしていた。友達や幼馴染と遊んだり、バイトをしたり。恋した事実を消し去るように、違う男と夜通し遊んだ。 既出だが、歴史担当のF川先生は学校で人気者だった。うろ覚えだが、20代後半で若かったせいか、先生の中でも目立っていた。私は相変わらず歴史のある1限目に登校していることはなかったから、廊下で見つかると「なっこ!」と追いかけられることも少なくなかった。 F川先生に恋しているクラスメイト

          幼馴染

          私には、幼馴染がいる。 同い年の、ユースケ(仮名)と、リン(仮名)だ。 生まれ育った社宅が一緒で、いつも3人一緒だった。親同士も仲が良く、外食に行くことも、旅行へ行くことも多かった。産まれた病院も、通った幼稚園も一緒。小学校も一緒に入学した。チューリップの隣で、3人並んだ写真が、今も実家の冷蔵庫に貼ってある。 ユースケは、口数の少ない男の子。リンは、女の子らしいお姫様のような子。そして私は、男の子のように活発でおてんば娘だった。全く性格が違うのに、いつも寄り添うように一

          年下のあの子

          C先輩と別れた後、私は高校2年生になった。そして、C先輩は卒業していった。最後まで言葉を交わすことはなく。風の噂で、D子先輩との浮気はデマだって聞いた。意味のないプライドで凝り固まった私は、その噂は聞こえないフリをしていた。 高校2年生は、女友達とひたすら遊んでいた。夜遊びも、都会のクラブに場所を移した。煙草の味も知った。甘いカクテルを経験した。初めてのコンパにも参加してみた。大学生や社会人の男性と出会うことも増えた。学校に行くのは、友達に会うためになり、わかりやすく成績は

          年下のあの子

          ハジメテノカレシ

          初めてのカレシができたのは、高校1年生の夏。 2つ年上の、背の高くて笑うと目じりにシワができるサッカー部のC先輩。休み時間、学校の廊下で友達と話してたら声をかけてきてくれたのが、キッカケ。大人な男の人に見えた。ドキドキが止まらなかった。 休み時間の度に、教室まで会いにきてくれて廊下で何度か会話して。一緒に帰ろうと誘われたり、なんだか追われている感が気持ち良かった。恥ずかしかったくせに、優越感も感じてた。今まで感じた「好き」という感情と、何か違うことも気付いていた。 「カ

          ハジメテノカレシ

          クラスメイト。

          高校は、女子クラスだった。共学だけれど、私の科は女子のみ。廊下の向こう側に、男女クラスの科があるような離れ小島状態。 教室には、「りぼん」「なかよし」「別マ」等の漫画雑誌が散らかり、化粧品や香水の匂いが充満していた。女子のやりたい放題がまさしくそのまま描かれていた。 女子ならではの、派閥もあった。 1番目立つギャルグループ。2番手に続く、清楚系グループ。3番手は、強いて言えばヲタ活万歳グループ。で、その他大勢。 私は、ギャルグループにいながら、清楚系グループやヲタ活グ

          クラスメイト。

          私を形成するもの

          私は、銀行員の両親の元に、三人兄弟の長女として生まれた。 両親は都会から少し離れた場所へ一戸建てを購入し、物心ついた頃から、緑溢れた「the田舎」で育った。 小さな頃は、人見知りで内弁慶だったの。 家族の前ではハツラツと振る舞うくせに、他人の前ではまごつくような女の子。 小学生になり、初めて好きな人ができ、初めて失恋を知った。 友達の家で、ドキドキしながらラブレターを書き、ドキドキしながら家まで行って渡した。帰り道、息が白かったのを覚えてる。 数日後に返ってきたの

          私を形成するもの

          書き留める。

          noteを始めようと思ったのは 自分のことを、自分の今までを 客観的に見ようと思ったから。 どんな風に生きてきたのか どんな風に考えてきたのか 今の私にどんな風に繋がっているのか 知りたくなった。 誰かに知って欲しかった。 気ままに徒然に。 ゆるゆるとお付き合いください。 ******************************** 登場人物 A君:中学生の頃、恋をした文武両道な陸上部の子 B子:高校のクラスメイト。 C先輩:高校1年にできた初

          書き留める。