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麻酔、強く儚いもの

こんにちは。お昼。

降るのか?降るよなぁ、と思いながら洗濯物の一部をベランダに干して出てきた。お風呂場じゃ足りないから。『覇王別姫』の蝶衣のように、運命に自ら入り込んでいく。


軟骨ピ開けたッピ。

ヘリックスを。右にひとつだけ。
昨日の今日というか、昨日の昨日かい。
クリニックは最初に左右のロブを開けてもらったところに行った。Googleレビューが低くてちょっと心配になりつつ、でも私は前のとき別に不満なかったよなぁと思いつつ。ニードルで開けてほしかったしファーストピアスの選択肢も豊富だったからとりあえず電話してみたら、当日可能だったので、もう、ええいままよ!と。

見せたよね咲良ちゃんの画像を。クリニックの先生に、この子みたいな位置感でっつって。耳の形が綺麗だからこの位置映えるよ〜と言ってくれた。ロブの時も耳たぶの形を褒めてくれたのでそういうスタイルなんだと思う。
自分で来ておきながらいざ準備がはじまると滅茶苦茶怖くなって、手汗かきながらLINEのグループチャットに「怖い怖い」と送っていた。チャットを勝手に実況スレにするな。

「怖い怖い」を送った7分後にはすべてが終わっていた。支払いも済ませてクリニックを出ていた。

なーーんもねえ、なーーんともねえ。
麻酔すご。これは感動もの。
視界の隅にわずかに捉える先生の動きで「あ、今ニードル刺したはずだよな」「あ、キャッチを留めてくれているな」と理解はするのだけど、まったく実感がない。

そんなわけでつつがなく私の軟骨は穿たれチタンを包み込んだ。あまりにあっけなかったので思わず実況スレことグループチャットで謝った。
こんなんどんどん開けられちゃうでしょ。こうやって穴が増えていくんだよな、怖い。
麻酔で触覚を奪われている間って、本当に何をされても気づかない。麻酔と知らされずに注射されて、談笑している間に体のどこをどうされても気付かないかもね。
俺たちは麻酔に助けられている?それとも、誘われている?滅びの輪舞曲(ロンド)を奏でる、麻酔の森へ。

深夜になってようやく麻酔の効果が切れたのか、ちょっとズキズキとした痛みを感じたけど、眠れない程ではなく、今朝起きた時も出血もトラブルもなかった。ルセラフィムちゃんの筋トレ(3種4分のやつ/その後しばらく立ちっぱなし作業しっぱなしだったとはいえ、fitbitが心拍から有酸素運動の時間を55分と計測していてすごかった。)をして汗をかいたのでシャワーを浴びて家を出た。今もうっかり触らない限りは、痛みもかゆみもない。

ヘリックスピアスの安定、ヘリックス隠しのための髪伸ばし、ダイエット、韓国語、これらは自分の中でワンセットの目標(?)として過ごしていくことになると思う。読書、執筆、知財の勉強と諸々スタックしている(フルートはここ数ヶ月沈黙している)けど、時間帯を決めるなどして頑張るY。

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