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アラサー婚活女子が会わなかった男たち②

今回は、メッセージをだらだら2か月も続けた挙句、結局実際に会うことはなかったお相手のお話です。

相変わらず顔写真の設定をしていない時期に、こちらから「いいね」してマッチングした人です。

わたしは自己紹介文に、「顔写真はメッセージの中でお送りします」と書いていました。

━━顔写真がないと不安ですが、話してみないとわからないこともあると思うのでマッチングしてみました

マッチングして最初の頃に来たメッセージ。
写真がないと不安な気持ちはとてもよくわかります。

不特定多数に見られるのが嫌で写真の設定をしていなかっただけなので、
送ってと言われればメッセージ内で送るスタンスではありました。
が、
「送りましょうか?」と聞いても、
「慣れてからでいいですよ。お会いする前には」とのこと。

2か月もメッセージのやりとりをしていましたが、結局写真を送ることはありませんでした。

最初の「送りましょうか?」を断られている以上、わたしから再び「送ります」とは言いづらく、
写真を送るタイミングを逃したまま、フェードアウトとなりました。

彼のメッセージは、あまりに当たり障りがない、本当に雑談という感じ。 
最初は、共通の趣味の読書について話していて、
最近読んだ本の話なんかをしていました。
その後も、ずーっと趣味の話。

恋愛関係に進むかもしれないという意識がまったく感じられませんでした。

また、「掘り下げポイント」はとてもわかりやすく作る人だったのですが、
その作り方があまりに拙く、掘り下げたくなくなってしまうことが多かったです。

たとえば、小さな甥っ子さんへのプレゼントについて。
━━買いに行くか通販にするか迷ってるんですよ。何を買うかは決まっているので。

「何を買うんですか?」という質問待ちなのでしょうが、
身近に未就学の子どもがいなかったわたしには、あまり刺さらない話題です。
「何を買うか」聞いても盛り上げる自信がないので、「普段の買い物について」に話題をすり替えてスルー。
でもそれも盛り上がらない。

彼はたくさんの趣味を登録していましたが、
その中からわたしも語れそうなものを選んで話題を振っても、「実はそんなに好きじゃない」みたいなことも多くて、
じゃあなんで趣味登録してるんだよーー!!!
となることも。

さて、やりとり開始してから数週間後の週末です。
━━この週末は何をしていますか?
とメッセージが届きます。
ここまでの経験では、週末の予定を聞かれたら、そろそろデートのお誘い。

実際に会ってみれば、もう少し踏み込んだ話ができるかも!

幸いにも、その土日は何の予定もありません。
少し期待して、その旨を返信すると、
━━そうなんですね。僕も何もなくて
うんうん、それで?
━━今日は布団乾燥機で布団を乾燥しています

趣味以上に興味が沸かない!!
ていうか、お誘いじゃなかった!!!!!

その一文が強烈過ぎて、
以降、友だちに彼の話をするときは、《布団乾燥機》さんと呼ぶようになってしまいました。

その後も、
(わたしが掘り下げポイントをことごとく無視してしまったからかもしれませんが)
「姉夫婦に○○っていうデジタルフォトフレームを贈ったんです」
「△△っていうブランドをよく買います」
「音楽聴くときはiPod touchを使ってます」
と、製品名が詳細に送られてくるようになりました。 
でも、そのどれにも興味を示すことができないのです。

こんなにひとつもハマらないことがあるか、というくらい、
《布団乾燥機》さんの話題チョイスがハマらず、フェードアウトしてしまいました。

数日後、長文のメッセージが届きます。
━━なこさんに紹介された本を買って読みました
から始まる、「読書感想文」でした。

長文メッセージには《長文メッセ男》以来アレルギーがあるほか、
わたしの当時の仕事は学習塾の国語講師。
作文は仕事で読み飽きているんです。

でも、最後に、共通の趣味でもう一度繋がろうとしてくれたんだなあ、とは思います。

感想文を送るのではなく、
━━本を読んだので、感想を語り合いませんか?
などと、スマートにデートに誘ってくれたらなあ、と思いながら、
わたしから誘う気にもなれず、
そのままやりとり終了となりました。

《布団乾燥機》編 完

話題選びは難しいですね。
《布団乾燥機》さんは頑張ってくれていたと思います。
だからすぐにはフェードアウトできずに、
わたしもそれなりに頑張ってしまい、
2か月も引っ張ってしまいました。

結婚相手と「会話がなんだかハマらない」というのは、わたしにとっては致命的でした。

だからこそ、会話が弾む遊び人に引っかかりかけたこともあるので、それはまた後日書いてみます。

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