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幼い頃からの夢を手放したら、生きるのが楽になった話。

どうも、咲良なこといいます。

小学生の私の夢は漫画家、高校生の時はイラストレーターでした。

紆余曲折あって、現在は調理師見習い(????)


何が起きたらそんなことになるんだい。

………という訳で、今回は夢を諦めた話です。

とにかく絵が好きだった。

どれだけ好きだったかというと、
幼稚園では、一人でずっとお絵かきしてる子でした。

小~中学生では、授業中 ずーーっとぼんやり妄想しながら、ノートやプリントのちょっとした白い所をびっしり落書きまみれにする不真面目な人間でした。
いや今も真面目では無いが。

いくら周りに注意されても、これは癖みたいなもんで、筆記用具を持たせたら最後、紙がなければ机にまで書いて、消してを繰り返していた。

テストがあれば、テストの紙にまで落書きして、問題を解く時間が足りなくなるくらいだった。

帰宅したら 大学ノートに自作の漫画を描き続けた。

社会人になれば、一人暮らしを始めて同人イラストを描いた。
事務職だったけど、書類の余白に落書きする癖は結局直らなかった。無意識だったから。

ここまで絵に執着がある、今考えると異様だと思う。

テスト中も、あまつさえ仕事中も、落書きする手はどうしても、どうしても 止められなかったが、
そのうちオタクを隠すのが上手くなって、
一般人に擬態できるようになった。

そうして、

事務職を3年ちょっと続けた辺りで、
私はストレスでぶっ倒れた。

理由は まぁ、数年に渡って少しずつ起きるような不幸(身内の病気、交通事故、死、離婚、失踪など)が半年に凝縮詰め合わせセットで訪れたからだった。

倒れた後も、鬱や身体症状で 全身の力が抜けてしまい、杖無しでは歩くのも困難になってしまった。

若干21歳で、胃はおびただしい出血痕、胃壁は みみず腫れ状に波打ち、ボロボロになってしまった。

この時に 初めて死を近くに感じた。

鬱では とめどなく溢れる自殺願望に一番悩まされた。

(どうせ死ぬなら、やりたいことをして、貯金も全部使い果たしてから死にたかった)

心残りは、人生で一度でいいから 絵を本気で勉強したかった、ということだった。

一人暮らししながら貯めた 3年で330万円、
決して給料は高くなかったけど、
コツコツ貯めた貯金を、

ぜーーーんぶ、専門学校の学費と2年間の生活費にぶちこんだ。

やりたいこと、絵の勉強を2年間、本気で必死でやって、そしたら死のう。

卒業したら死のう。

応援してくれた周囲の人達には口が裂けても言えなかった事だけど、

後悔なく死ぬために 全財産かけて勉強しに行った。

結果、鬱から生き延びた今となっては、
後悔なく生きるために やりたかったことをやり尽くせた満足感が残っている。

文字通り「完全燃焼」しきった。

専門学校の2年間注いだ情熱は、卒業して完全に鎮火。

なにも創造的な発想が浮かばないし、
どこかで何度も見たようなものしか描けず、
あまり楽しくもないし、
どうして熱中できていたのかも思い出せないくらいだった。

ショック……。

そのことを、初めこそ 焦り、がむしゃらに描いて、カラ回っていたけど、気付いた。

私はもう夢から醒めてしまった。

冷静で客観的な自分が「ここ おかしくない?骨格どうなってんの?」とか突っ込みを入れてきて、夢中になれなくなってしまった。

そもそも何故あんなに夢中だったのかな?
今になって紐解いてみる。

ここからは心理的にかなり恥ずかしいので、
試験的に有料機能を使ってみます。

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