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モラハラ男性の特徴を振り返る

※楽しい華金なのにめちゃくちゃヘビーな記事です。元気なときに読んでください!


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 婚活している女性にとって、「モラハラ男性に引っかかりたくない」は特に切実なニーズなのではないだろうか。

 実際にモラハラ男性と仮交際していた私が、その人の特徴を振り返ってみる。誰かの参考になれば嬉しいです。



プロフィール写真の特徴

 まず、ぬぼーっとした表情が大きな特徴の一つ。普通、写真を撮られる時って表情を作るよね?「笑って!」とさんざん言われるだろうに、表情筋のどこにも力が入ってない。いま思えば、「何も頑張らずに受け入れられたい」という傲慢さの表れであるような気もしている。

 ポージングもただ立っているだけ。背筋がまっすぐ伸びておらず、変なところに体重が乗っている。これは撮影側が指導しなかっただけの可能性もあるだろうけど。(フォトグラファーではなく、結婚相談所のスタッフが撮ってくれたらしい)


お見合いの印象

 まず、待ち合わせ場所でマスクをしている。なんでやねん。顔わからんやろ。外せ。
 目が合うと笑顔になったのだけど、「うさんくさい」と感じる笑い方をしていた。表情筋の動き方がすごく不自然だった。それに加えて、そんなに?ってくらい顔を近づけてきた。

 ちなみに、まだマスクをしている。なんでやねん。「今日はお時間作ってくださってありがとうございます」じゃねえのよ。「本当にこの人か?」と疑いながら挨拶をすることになった。結局、この人はカフェに入るまでマスクを外さなかった。

 当時はすべての違和感を「緊張してるのかな」と流してしまったけど、相手の立場になって考える力が弱いと受け取ってよい場面だった。なんたって、緊張していても本性は出るので。

 あと忘れてはならないのは、歯がびっくりするくらい黄色かった。「仮交際に入ってからホワイトニングを勧めればいいか」と思って流してしまったけど、この客観性の乏しさも危険信号と捉えてよかった。


LINEの特徴

 たくさん質問してくるわりに話を広げない。こちらの回答をオウム返しして終わり。モラハラの特徴は「他者をモノ扱いすること」。「一人の人間として見る」という力が弱いから、基本的に他者に興味が持てない。やりとりを続けたいからテクニックとして質問をするけど、相手の内面に興味があるわけではないから深掘りはしない。

 また、聞くだけ聞いて自分の情報を出さないという特徴もあった。

モラ男「好きな食べ物はなんですか?」
私「お寿司が好きです」
モラ男「お寿司が好きなんですね。そういえば……」

 ここで話題を変えられる。「僕も好きなんですよ」程度の情報も出さない。「○○さんは何が好きですか?」と聞き返さない限り自分の話をしない。極端に自己開示をしない人は警戒してよいと思う。仮にモラハラではないとしても、何かある。


会話の特徴

 先ほどの話と重なるのだが、基本的に他者に興味がないため「なぜそう思ったのか」など内面を深掘りするような質問をしてこない。

 私はおしゃべりな方なので、誰とでもある程度は楽しく話ができる。だから、気づくのが遅れてしまった。話が途切れたとき、あえて私が黙っていると「次のデートの話」に逃げるのだ。今の話題、もっと掘れるところあったのに。強烈な違和感を抱いた瞬間だった。

「結婚式はどうしたい?」など、理想の結婚を叶えてくれる相手か見極めるための質問はするのだが、私のパーソナリティにまつわる質問は驚くほど少なかった。「内面を知ろうとしてくれているか」は重要なポイント。


見た目の特徴

 2回目のデートから急に頑張らなくなる。ノーセットの髪、薄汚れたズボン、ヨレヨレのTシャツ。雰囲気の良いちょっと高級なお店に行くのに、そこに合う服装をしてこない。客観性の乏しさが垣間見える。

 髪については「ハゲるのが嫌だからワックスをつけない」と言っていたのだが、その人は栄養バランスを考えずに菓子パンばかり食べていた。髪が薄くなるのは遺伝の影響も強いだろうが、今ある髪を守るためには栄養バランスも大切だろうに、努力をせず楽な方向に流れていた。

 他のわかりやすい特徴としては、顔が「溶けている」。目尻も、頬も、口角も、どこにもしまりがなく重力に従ってだらんとしている。観相学でいうと、こういうだらしない顔は「我慢がきかない」顔だと言われている。当たっている、と今になって思う。写真だとより分かりやすいので、デート中にぜひ写真を撮ってみてほしい。


「求められている」と思い込んでいる

 繰り返しになるが、モラハラは相手を一人の人間として見るのが苦手である。そのため、相手に理想を重ねることも多々ある。

 私は電話したいとは言っていないのに「電話したかったらいつでもしてきていいからね」とLINEしてきたことがあった。鳥肌が立った。したかったら言うから。言ってないってことはしたくないから。

 また、私が断っているのにキスを3度もしようとした。あなたがしたいだけで、私は別にしたくないよ。というか、仮交際の段階でキスをしようとするのは非常識すぎる。いま思えば、「彼女じゃないのに彼女扱い」は一発退場でよかった。結婚相談所のルールを知らなかったとはいえ、パーソナルスペースにグイグイ入ってくる人はどのみち相性が悪い。


勝手に尽くして見返りを求める

 お見合いの時から、会うたびにお菓子を2種類持ってきてくれていたのだが、「申し訳ないからもう大丈夫」と断っても、「食事制限をしているから食べられない」と文句を言っても、包みを見た瞬間にドン引きした顔をしていても、ずっとお菓子の差し入れをやめなかった。「プレゼントが好きな人なんだな」と思っていたのだが、その後きっちり見返りを求められた。
「ここまでしたんだから、真剣交際に進むよね?」と。
(この人の貢ぎたがりはお菓子だけに留まらなかったのだが、長くなるので割愛する。)

 その派生として、合わせてほしいとは言ってないのに、勝手に合わせた上で「ここまで譲ったんだから、この条件はそのまま呑んでくれるよね?」という態度を取られたこともあった。それとこれとは別だろう。話し合って折衷案を出すという発想がなく、駆け引きで自分の要望を通そうとするという特徴があった。


自分がされて嫌なことを人にする

 その人は、子ども時代に母親の過干渉に苦しめられたらしい。その上、頻繁に父親の愚痴を聞かされて嫌だったと言っていた。
 なのに、私に過干渉を発揮する。私の全てのスケジュールを知ろうとし、「それ知らないんだけど」とキレる。(そもそも、私は「全部教えるね」とは言っていないのだが)。

 そして、2回目のデートでもう長々と仕事の愚痴を聞かせる。愚痴を共有できるパートナーは多くの人の理想かもしれないけど、さすがに早い。「受け入れられたい」という欲求が強すぎて、「もう受け入れられている」と勘違いしてしまっている。もはや妄想の世界に生きている。

 私は、自分がされて嫌だったことを人にはしないようにしている。当たり前といえば当たり前のことだ。倫理観が合う人でないと、パートナーにはなれない。


こちらが嫌だと言ったノリを繰り返しやる

 自分の都合が最優先で、相手の感情など尊重しなくてよいと思っている。私が「それやめて」と言えば、「そんなこと言わないでよ」と大げさにしょげる。理由を説明すると、「ごめん」とは言う。でも、やめない。

 他者の感情など、「尊重するに値しないこと」なのだ。そんな人と共に生きていけるわけがない。この瞬間に、モラハラ被害者にありがちな「私が悪かったのかな」マジックが完全に解け、仮交際の終了を決断することができた。


モラハラになるにも理由がある

 この男性がなぜモラハラになったかというと、モラハラの親に育てられたから。
 
自分の感情を尊重されずに育ったから、他者の感情を尊重することができない。自分の内面に興味を持ってもらえなかったから、他者の内面に興味が持てない。自己開示しても親が受け入れてくれなかったから、自己開示ができない。過干渉な親に育てられたから、過干渉が当たり前だと思って人に接する。こんなに悲しいことがあるだろうか。

 こういうのを、私は「毒親から受けた毒」と呼んでいる。私も毒親育ちとして共感できる部分はあるのだが、私は心理学の講座を受講して毒をデトックスしている最中。「毒親育ちを乗り越えよう」と歯を食いしばって努力している人とはぜひお近づきになりたいが、毒を放置している人とは深い仲になれない。なったところで、お互いの悪いところを引き出し合って終わるだけだ。


モラハラに引っかからない方法

 私もそうだが、モラハラから逃げるのが遅い人は自尊心が低い傾向にある。健全な自尊心を取り戻し、「私と同じくらい私を尊重してくれる人じゃないと無理」と基準を決めてしまうのが確実な方法だ。それには時間がかかるだろうけど、取り組む価値はある。自力でやるのは限界があるだろうから、自尊心を育むワークを取り入れるのが良いと思う。

(このワークをまるまる一冊終えてもモラハラには引っかかった。しかし、このワークをやっていたからこそ1か月で逃れられたのだと思う。)



まとめ

 長々と書いてきたが、共通する大きな特徴をまとめると、客観性の乏しさ、共感性の低さ、倫理観の欠如、他者への関心の薄さが挙げられる。客観性の乏しさはプロフィールでも見分けられる部分なので注意して見てほしい。「なんでこれでイケると思ったんだろう?」という写真や文章を載せている場合は気をつけたほうがいい。

 また、上手く言語化できなかったので本文には書かなかったのだが、話しているとうっすら上から目線な態度も感じていた。おそらく、「自分は違う」と棚上げした前提で話をするから、言葉の節々に違和感があるのだろう。

 モラハラ男性と接していると、「うん?」と思う場面がいくつもある。それを見過ごすのではなく、「ヤバイ人かもしれない」と警戒心を持った上で相手を見てほしい。たった1ヶ月程度の仮交際でも、私は精神的に結構なダメージを負った。仮交際を終えてからも、自分の未熟さを情けなく思い、苦しい日々を過ごした。私と同じような被害者が生まれないように祈っています。


【おまけ】
 この動画もめちゃめちゃ参考になります。↓

 

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