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辞める人にかける言葉がわからない

 今月と来月を合わせて、10人では収まらないくらいたくさんの人が辞めていく。今日も分かっているだけで3人が辞めた。誰かが辞めるたび、自分が薄情な人間である気がして嫌になる。

 気がして、というか、実際そうなのだと思う。今度ご飯行きましょうね!みたいな積極性はまるで持ち合わせておらず、ただ相手の言ったことをオウム返しするだけ。お世話になりました、最後にお話しできてよかったです、またどこかでお会いした際はよろしくお願いします。

 何を言うかではなく感情を見せる方が大事、みたいな話を最近聞いた。この場合なら、「残念」という感情をゴリ押しすること。気の利いたことを言うよりも良いのだそうだ。

 実際のところ、「この職場はそんなもん」と割り切りすぎてしまっていて、「残念」という感情はあまりない。でも、ゼロではないのだから嘘ではない。しかし、5しかないものを50に見せるような、そういう細工が私は苦手だ。

 他者への関心のなさを自覚するのが嫌だ、という理由で職場でのコミュニケーションを避けていることに気づいた。無いもんは無いんだよ、と開き直るのを来年の目標にしよう。

  

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