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りんご農家になりたい時のハードル3つ

「りんご農家になりたいんです。」

そういう相談が、ちょこちょこあります。そういう人のために活動をしているので、ありがたい限りです。

りんご農家になりたい人の受け皿を作るために移住をして、もう少しで一年が経ちます。りんご農家になりたい時にぶつかるハードルが、以下3つあります。

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【①空いている畑の情報が流通していない】

弘前市に関しては、空いている農地についての情報にアクセスする際には「農地流動化情報」というページを見るのが一般的です。

しかし、一説にはこのページには空いている農地全体に対し、1割ほどしか情報が載っていないそうです。自分の親族や知り合いづてで、後継者を探す人が多いからです。探した上で継ぐ人がいない時が大変です。病害虫防除のための最低限の管理は継続しなければならないのです。「辞めたい」と思っているのにもかかわらずです。

年間10回以上の農薬散布(薬かけ)、草刈り等、色々作業はあります。その管理も出来なる。病害虫が蔓延する。周りの農家さんが見かねて木を切るためにお金を出し合う。そういうこともあるようです。


【②"儲からない"という思い込み】

販路の仕組みの歴史上、思い込みが生まれるのは自然だと思います。「2ha分のリンゴを捌けないと、生活していくのが厳しい。」という人は多いです。市場や農協へ販売することが前提になっているためでしょう。儲けの指標が「量」がほとんどを占めているのです。

「消費者が何を求め、自分は何を作りたくて、どう売っていくべきなのか」

消費者目線、マーケター視点でりんご作りをしていく必要性を感じます。もちろん、やっている人も多いですが。


【③"初期投資がかなり必要"という思い込み】

助成金やお金の借入の仕組みなどから発生していると感じます。農薬散布のためのスピードスプレーヤーの購入にあたり、助成金を活用する方が一定数います。中古でも数100万円かかることも。

一般的な指標として一式揃えようとするとトータルで2000万円かかるそうです。借金がある状態で就農をスタートすることが前提になっている印象を受けます。

しかし、できるだけお金をかけない方向で検討することも可能のようです。いろんな人から話を聞いているうちにわかってきました。『農で起業する!』からも、そのことがよくわかります。

あと2年で、新規就農者の受け皿を作ることが目標です。その際はこれら①〜③の点も含めてコーディネートしていける仕組みにしていきたいと考えています。

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