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【りんご4品種食べくらべ】①紅はつみ(べにはつみ)

板柳町にある「ふるさとセンター」というところへ見学に行きました。前回行った時は、仕事のついでに少し展示室に寄っただけでしたが、今回は元研究職の方に案内していただきました。

歴史的なお話を伺っていて新鮮だったことがありました。

今までは、「気候の面で壁があったにも関わらず、青森の人が技術でカバーしてきたから今のりんご産業がある」というかっこいい歴史として語る方が多かったのですが…。

今回の方は、青森のりんごがここまで産業として大きくなったのは以下の3つの条件があったからだとおっしゃっていました。

①日本全体でりんごにとって気候条件はよくないが、青森はりんご以外の果樹に移行するのも難しく、ある意味りんごしかなかったからここまできた。(他の県はさくらんぼ作ったり桃作ったり、やりやすいものに移行するところもあった。)

②知識をみんなにシェアしたり、剪定などの技術を確立した先駆者がいた。(「ライバルがいないといけない。」ということで、長野県へ指導に行った方もいたのだとか。)

③貧乏で他に仕事がなく、虫などから木を守るために人員を割くことができた。(木の隙間に入った虫を駆除するために、タワシで幹をゴシゴシしていたそうな。)

「全体として、青森はりんごに救われたと言ってよいのではないか。」

その言葉が自分としてもめちゃめちゃしっくりきたので、私も何か説明をする時は使わせて頂こうと思いました。

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お話の後は、りんごの食べ比べでした。

まずは「紅はつみ」(べにはつみ)のレビューです。4つのりんごの一番上に並べた赤いもの。お話してくださった方が研究開発したのだそうです。すごい。作った方に会うの初めて。

では、いつものページでお勉強です。

タイトルが「べにか」になってますが、開くとちゃんと「紅はつみ」でした。

「つがる」と「さんさ」を交配したもの。2003年に「青り26号」として生まれたそうです。日持ちがあまりしないそうです。もしかしたら市場にもあまり出ないのかも…?

りんご農家さんたちにとって、熟したりんごが自然に落ちてしまうのが悩みの種だったりするのですが、このりんごは落ちにくいのだそうです。落ちないように農薬をかけたりするのですが、味が変わることもあるらしく、こういう品種は助かるんじゃないですかねぇ。

食べた感じ、甘味も酸味も感じられ、とても美味しいりんごだなと思ったのが素直な感想です。

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この時期のりんごとして、誰かに送る時は入れてみよう。食感が好きでした。私はちょい固めが好みでして。

他の3品種もまた追ってレビューしたいと思います。



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