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手塚治虫の『時計仕掛けのりんご』を読んでみた

行きつけのラーメン屋さん。注文を終え、なんとなく漫画の置いてある棚を眺めていたところ、『時計仕掛けのりんご』ということタイトルが目に入りました。無意識のうちに「りんご」に目がいってしまうんですねぇ。ついつい見つけてしまいました。

著書は手塚治虫。『ブラックジャック』、『火の鳥』、『アドルフに告ぐ』あたりは子供の頃に読んでいましたが、この作品は初めて見ました。

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読んでみたところ、導入がめちゃめちゃ面白いなと思いました。おそらく当時の漫画の特徴?でもあるのかもしれないのですが、一コマに入れる情報が多いように感じます。ほんの1、2ページで背景の理解ができるだけでなく、この後どうなるのか、ワクワクさせるスピード感が半端ないです。つい読んじゃいました。

作中にも説明が出てくるのですが、この『時計仕掛けのりんご』というタイトルは、『時計仕掛けのオレンジ』という小説(のちに映画になっていますが)から取っているとのこと。気になってこちらも調べてみました。

ネタバレも含むので、注意しつつお読みください。

ちなみに映画の予告編を見ることが可能なのですが、なかなかに頭おかしくなりそうでした。サムネがおかしい。

映画もちょっと見てみたいなぁ。元気な時に。

上記で紹介したサイト内に、「時計仕掛け」の意味が解説されていました。元々ロンドン東部の労働者階級が使っていたスラングだそうです。「表面上はマトモに見えるが、その中身はかなりヘン」という意味で、「Queer as a Clockwork Orange」(時計じかけのオレンジのように奇妙な〜)という言い回しになるとか。なるほどなー。

素直さと、「もしかして時計仕掛けのりんご?」と疑える目の、両方を持っていたいなと感じた経験になりました。

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