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【今日の栄養】 プロバイオティクス(自然界の抗生物質)(1)

プロバイオティクスは、いわゆる善玉菌ですね。私、子供の頃ヤクルトを飲んでいました。今でもヨーグルトは毎朝食べています。🤤 他にも、お味噌や麹、甘酒やお漬物など、日本は菌活はしようと思えば選択肢がゴロゴロ転がっている恵まれた国です。

人体に住む細菌&微生物

人体の内外にいる微生物叢は、人体のゲノムと対をなす人体構成要素です。

実は、微生物叢の遺伝子数は人体ゲノム遺伝子数の100倍、
微生物叢の遺伝子数 : 人体ゲノム遺伝子数 = 100:1
なんです。

そして、人体に生息する菌の細胞数は人体の細胞数の10倍、つまり、
対内外の菌の細胞数 : 人体の細胞数 = 10:1
です。

細胞の90%が、実は菌で占められていた。。。私たちの体の菌や微生物の状態が、どれだけ体へ影響するか、お分かりになるとお思います。

例えば、口内の善玉菌は虫歯菌を抑制してくれますし、腕には皮膚を健やかに保つ菌が100種類以上も存在しています。

人体と微生物叢は、互いに共生し合って健康を左右します。菌の中には悪玉菌みたいに健康に害を与えるものもいますが、ほとんどは無害(日和見菌)、そして健康を促進してくれる善玉菌も存在します。人間社会の縮図みたいですね。。。

善玉菌はどうやって体を守ってくれているの?

細菌やウイルスは、生活をしていると避けることは難しいですが、実際に感染するかどうかのバロメーターは、

-ウイルス&細菌量 × 晒された時間
-体内&表皮の菌のバランス

で決まります。

善玉菌がいることで、悪い細菌やウイルスの餌となる物質を食べてくれ、細菌やウイルスが付着するレセプターをブロックしてくれるので、血液内に入ってくるのを防いでくれます。

そして、乳酸や過酸化水素を生成し、人体に悪影響のある菌が繁殖するのを防いでくれているのです。

善玉菌の役割

善玉菌は、「自然界の抗生物質」の異名を持ちます。病気や感染症の時に抗生物質は投与されますが、それと同等の働きをしてくれているのです。

大腸菌や腸内細菌を抑制するだけでなく、喉の痛みを誘発するブドウ球菌や、食中毒を引き起こすサルモネラ菌やカンピロバクターが繁殖しにくい環境を作ります。

世界では、毎年100万以上の人が食中毒で亡くなっています。善玉菌で免疫力を高めれば、予防可能かもしれません。

腸内微生物の働き

腸内に生息する微生物は、
重さ: 数キロ分(微生物だけでこの重さ!)
種類: 数百種類が共存
役割: 消化を担い、食物を栄養レベルに分解

人体のゲノム解析は、随分前から行われてほぼ解明されていますが、この解析が、ようやく腸内微生物についても着手され始めました。人体のゲノム、そして腸内微生物のゲノム、これらの間に共通点や相関性、互いの影響があるのか、面白い発見があるかもしれません。


知ってましたか?

消化器官には約1.3-1.8kgの善玉菌がおり、炭水化物を分解して必須ビタミンを生成してくれています。善玉菌は、働きものですねー。

まだまだ続きます。善玉菌は見えないところでいい仕事をたくさんしてくれているんです。読んで発酵食品を取るだけで、健康を実感できますよ。









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