見出し画像

好奇心と勇気

前に聞いたことがある。
猫のフンが高級なコーヒー豆になると。

2007年に公開された洋画に「最高の人生の見つけ方」にもコピ・ルワックというコーヒーが出てくるけれど、このルワックコーヒーこそ、猫のフンのコーヒー。

世界一希少で高価なコーヒー。

製造過程は独特で、熟したコーヒー豆を、ジャコウネコが食べて体内で発酵され、糞となり出て来たコーヒー豆を現地の人が人間が丁寧に収穫し、世のお金持ちや、コーヒー好きの元に運ばれる。

福岡アジア美術館内のカフェで見つけた看板
一杯1500円だった

気になって少し調べてみたら、香りはチョコレートとバニラを足したような甘い香りがひろがって、味も酸味が少なくスッキリした味わいなんだそう。
世界一高級なコーヒーの名に恥じない、芳醇な味わいが口いっぱい広がって、いつまでも残るらしい。

最初にこのルワック・コーヒーを飲もうとしたのは誰なんだろう。

まさか最初は、「猫のフンから出て来たコーヒー豆が美味しい!」なんて、誰も夢には思わなかったはずだ。

もしかしたら、初めて飲もうとした人は、周りから「変なこと言ってる」「頭がおかしい」と呆れられたかもしれない。

それでも勇気をだして、自分を信じてそのコーヒーを飲んだ。
結果、やっぱり美味しくて、皆んながそれを認めた。

尽きない好奇心と、実際に行動する勇気さえあれば、世界の常識なんて容易く変わってしまう。

そうだとすれば、常識というものは、なんとも危ういバランスの上に成り立ってる、ただの思い込みなのかもしれない。

そんなことを思った今日の昼下がり。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?