『研ぐということ』
私は料理人なので、毎日のように包丁を握るのですが、包丁から色々な事を学べました。
よく使われる『切れ味がいい』これはよく耳にされると思いますが綺麗に研がれている包丁で素材を切ると、お野菜も瑞々しいままで、切れない包丁と比べると何にも味付けはしていないのに、明らかに綺麗に研がれている包丁の方が美味しいです。
その切れ味はどうやって作られるかというと、『砥石』で丁寧に研いでいく事によって作られます。
何回か研いでいくと砥石はすり減り凹んでくるのですが、このままの状態で包丁を研いでしまうと、いつもと同じ様に研いでも上手く研げず切れ味は悪くなります。そればかりか包丁は歪んできてしまいます。
研ぐ方の砥石が歪んでいると、研がれる方の包丁も歪んでしますのです。
これは人間関係にも当てはまると思います。
研ぐ方が上司、磨かれる方が後輩だとします。
真っ直ぐで綺麗な上司に磨いてもらえると後輩も綺麗に磨かれ、切れ味がよく、色んな素材をいかして活躍していくと思います。
しかし、上司自身が歪んでいると、どんなに後輩を指導して磨いていこうとしても切れ味は悪く、そればかりかどんどん歪んでいき、切れ味も悪いままだと思います。
包丁と同じ様に重要な砥石、絶対に歪んではいけません。
私も後輩ができる立場になりました。
後輩が色々な素材をいかして大活躍できるよう、私自身が真っ直ぐであり、後輩を指導していけるように心がけたいと思います。
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