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もう一つの視点010‐インド人もビックリ‐

「この店おいしいのよ」と言われて彼女に連れてこられた。
店に入った途端に香りが胃袋を刺激してくる。
彼女がおススメを二人分注文してくれると、料理が来るまでこの店がいかにおいしいかを説明してくれた。
期待と食欲が最大限に達した時にようやく料理が運ばれてきた。
見たことのない物体が皿に乗っていて、僕は思わず彼女に聞いた。
「なんそれ?」

カレシに自分のおススメの店を紹介するのって少し緊張する。
食の好みが合わないと、この関係が長続きしないんじゃないかと不安になるからかもしれない。
だから、この店がいかにおいしいかを説明してバイアスをかけておいた。
目の前に料理が運ばれてきたとき、カレーの横にあるものを指さして、
なぜかあたりまえのことを聞いてきた。
「ナンそれ?」

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