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無駄に自信がある人、プライドが高い人

僕は転職エージェントという職業柄、今まで2,000人近くの求職者と面談をしてきました。to B営業も含めれば、数千人の単位で面談をしています。
十人十色と言う位で一人ひとり個性はあるわけですが、それでも人間のタイプ別の傾向というものも見えてきます。

今日はその中でタイトルに書いたように、「無駄に自信がある人、プライドが高い人」タイプの人のお話をしようと思います。

こういうタイプの人は高圧的な態度だったり、人の意見を素直に聞き入れなかったり、世の中全て分かっている様な言動をしたりなど、最初は扱いにくいです。
わかりやすい例で言うと、高学歴であったり、欧米の先進国に留学した経験を持っていたり、たまたま今高給がもらえる仕事に就いていたりと、こんな感じのバックグラウンドの人です。
もちろん、これに当てはまる人が全てこう言うタイプという事ではないです。わかりやすい例として挙げています。

このタイプは、自分の経歴や過去の栄光から、自分は他とは違うぞと思っています。というか、違くないといけないと思っています。
一方、根源的には自信が無かったり、不安を感じていたり、世の中や他人に認められない事を恐れている人も多いです。
ですからそれが、高圧的な態度に拍車をかけるのです。
本当に自分に自信があって(または自分を完全に受け入れていて)、余裕がある人はそんな態度は取りません。
誰に対しても穏和で、オープンで、そして平等に接します。

また無駄にプライドが高いタイプの人は、何事も自分で決めた形にしないと気が済みません。
だからそういう人と面談をする時に、何とか説得しようとこちらから押したり、深く干渉をするのは得策ではありません。
何でも自分で決めた事にしたいわけですから、どんなに説得力のあるロジックを並べても、逆にそっぽを向かせる結果となるだけです。

こういうタイプは、深く干渉せずに距離を取るのが良いでしょう。
月並みな言葉ですが、押してダメなら引いてみな作戦です。
あなたは優秀な方だから、私は選択肢だけお渡しします。あとはご自由に選んで下さい。こんな感じです。
転職相談なら、あなたに合いそうな求人をこれだけお渡しします。経験豊富で頭の良いあなたなら、それぞれの仕事の本質がきっと見抜けると思います。
もうこれ以上私にアドバイスできる事はありませんので、あとはあなたの判断にお任せします。
もちろんこれを本当に口に出すわけではないですが、こちらはそういう対応をするのが上策と言えます。

そうしたらこちら側はしばらく待つのみです。
このタイプの人は、結果が出ないと焦り出します。前述したように、根源的な自信がなかったり、認められない事を許せないからです。
するとだんだん、向こうからこちらに擦り寄ってくる様になります。
そうなったらこっちのものです。ここからは簡単にこちらがイニシアチブを取れる様になります。

このタイプを最初に見抜く為には、こういった態度が完全に素で出ているものなのか、あるいは何か強いコンプレックス等があって、後天的に作られたものなのかを判断する必要があります。
後者であれば、今回の記事で説明したタイプの人である可能性が高いです。
これは感覚的な所もあるので説明は難しいのですが、会話の中で相手の返答から予測したり、会話中の挙動から判断する事になります。

いずれにしても、このタイプは比較的手間がかからずコントロールをしやすいタイプと言えます。

今後も、その他のタイプ別の効果的な対応方法について、自分の考えを書いて行きたいと思います。

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