【書評】有名社長が贈る社会人に必要なマインドが詰まった本『憂鬱でなければ、仕事じゃない』
社会人一年目から、何度か読み返している本があります。
それは、幻冬舎の見城徹社長とサイバーエージェントの藤田晋社長が仕事に対する思いをぶつけ合った、『憂鬱でなければ、仕事じゃない』です。
この本は第1章と第2章で強い自分を作り上げる方法について書かれ、第3章と第4章では人の心を掴んで動かす方法について書かれています。
右ページに章のテーマに関する格言、そして左ページには格言についての解説が載っています。一度全て読めんでしまえば、読み返す時は格言だけ見れば、内容をパッと思い出すことができるため、読み返しやすい構成です。
社会人はそれぞれ「仕事」に対して色んな思いを持っています。見城社長のように「憂鬱」に打ち勝って実績を残している人もいれば、「楽しい」から頑張れると思って働いている人もいます。
この本は、題名に反して、憂鬱を強要する本でありません。社会人生活で起こりうる憂鬱を乗り越えるために必要なマインドについて、実例を交えながら紹介。
そのマインドは基本的な内容が多く、会社の上司から教えてもらえる内容かもしれません。しかし、様々な上司が存在するこの社会で、尊敬していないケースがあるのも事実。尊敬していない上司に説教がましく教えられるよりも、仕事で数々の成功を収めてきた社長さんの言うことを聞いた方が、腹落ちしやすいのではないでしょうか。
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私がこの本と出会ったのは、社会人一年目の春。会社の研修の一環で上司から紹介されたのがきっかけです。
さらっと1日で読み、勉強になったのですが、その時はこのマインドが仕事のどこに生きるのかイメージが湧きませんでした。そして時は流れ、会社メンバーを指導する立場になり、「原点に帰ろう」と戻ってきたのがこの本。
当時、社会人として一人前のつもりでしたが、この本を読み返すと、できていないことが多々あり、改めて襟を正しました。社会人のどんな段階の人が読んでも、新たな気づきがあると思います。
「憂鬱でなければ仕事じゃない。憂鬱を好む人間などいない。しかし一方で、憂鬱は大きな反発力を生む。それに気づいた時、憂鬱は間違いなく、仕事の糧となる」(89ページより)
誰もが憂鬱を糧にできるほど強くはない。一度死んでから強くなるタイプのスーパーサイヤ人ばかりではない。
ただ、この本で語られている仕事に向かう姿勢については、何度も読み返す価値があります。
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