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自転車で前方一回転した日からもうすぐ1年―事故の実況と事故から気づいた感謝―

2021年7月9日
私は自転車で前方一回転した。

世界が回った後、
左肩と上の前歯が
「ゴッ」「ガゴリ」
って鳴って、
そのあとアスファルトに投げ出された。

「歯ぁ折れた」
そう思った。

口の中で血の味がする。
舌で歯を撫でた。

折れてない。
奇跡。

あごと左肩と右(やったかな?忘れた)手のひらに
血が滲む。

意識あるし四肢動くし立てたし歩ける。
奇跡。

家を出てからまだ200mほどの場所。
一旦帰らなあかんなと思い、自転車を押して帰宅。
自転車の前かごとハンドルは歪んでた。



出勤時の事故

私は自転車出勤です。
自転車エピソードは過去記事にもチラチラ出てきます。

決して軽くはないママチャリ。
変速機能なしの純粋なママチャリ。

自転車通勤を始めて4年9か月ほど。
運動習慣は付けたいけど運動だけの時間を確保するのが効率悪いと思い、
通勤時間に運動することにしました。
(その辺の詳しいことは機会があれば綴ります)

夏は20分ほど漕いで職場に着くと汗だくなので、
タオルは欠かせません。
だいたい首に巻いて漕いでいきますが、
その日は前かごに放り込んで家を出発。

事故現場は下り坂、車道から歩道に乗り上げる場所。
歩道の縁石がなだらかに傾斜し車道に接続している箇所です。

車道から歩道に上がる箇所で片手でブレーキを緩く握り、
もう片手で前かごに放り込んだタオルに手を伸ばそうとしました。
タオルを首に巻こうとしたんです。

ハンドルの方向が甘かったのか、
かごに手を伸ばして体勢を崩したのかどっちか分かりませんが、
ガッ
てなって乗り上げ箇所でハンドルを取られ自転車ごと前方回転。

位置関係は
下から順番に
地面→自分→自転車
となり、
多分ですが自分は前のめりに飛ばされ、
冒頭に記載のようになったのかなと思います。


体は無事だった

血の味がしながら自転車を押して帰宅し、
鏡で確認。

あごの擦り傷と出血、左肩の擦り傷と出血。
手のひらの傷には路上の砂が表皮に入り出血。
歯は折れてなかったが上の前歯二本にヒビが…
舌で歯茎を押すとミシミシいう感じがする。

いややなー…

時計は8時ちょっと過ぎ。
遅刻しないためのリミットを過ぎようとしている。

取り敢えず自転車で行くのは諦め(軽自動車がある)、
血を洗ってキズパワーパッド(の百均の安いやつ)をあごと左肩と手のひらに貼る。
マスク生活のお陰であごのキズパワーパッドは見た目にバレず済みそう。

なんとか遅刻せずに出勤。


事故中に空中で考えたこと、事故後に色々考えたこと

事故中、空中で回ったときに考える時間なんてある訳ないんですが、
「スローモーションになる感じとはあの事を言うのか」
というぐらい、スローモーションを感じました。

咄嗟のことで、驚きはあったかも知れませんが恐怖ということではなく、
ましてや走馬灯ということでもない。
その日の青空が見えてなんだか穏やかなゆっくりした時間でした。

その穏やかな時間の中で
「ゴッ」「ガゴリ」
という鈍い音がスローモーション解除の合図でした。

結果的に歯はヒビだけでその後無事(歯科に定期検診通ってます)、

左肩は治癒したもののケロイド体質のため瘢痕が残り、
かゆいので左肩を掻く癖がつきました。

事故後には「たら・れば」を今でも考えます。
「よく脊損(頚損)にならなかった」と…

前に飛ばされて前歯とあごで着地してて、
頚髄損傷で四肢麻痺になっていたかもしれない。

あの受傷機転でまず浮かぶのは脊髄損傷、特に頚髄損傷です。

そうじゃなくても、頭部外傷になっていたかもしれない。

骨折こそなかったものの
ボッキリ前歯折れて歯無しになってたかもしれない。

あの日からもうすぐ一年。

結果論でしかないですが、
生かされていること、大けがに繋がらず丈夫な体に産んでくれたこと、
両親に感謝です。


最後に。
前方一回転はおすすめしません。
自転車には気を付けよう。


死ぬかとおもった。


#一回転してみた
#振り返ってみた
#やってみた大賞
#死ぬかとおもった
#歯のヒビ部分に珈琲・赤ワインの着色が染みつきやすい