見出し画像

イタくないとできない

自己表現はある種イタさの表れだと思う。自信があるに越したことはないけど、自信がなくてもできる。自信があると思い込む、自分には自信があると過信する、そうすることで自分の表現を表に出す。自分の中身を表に吐き出すにはそこそこの馬力がいる。

自分を信じている。
自分を信じる。
自分を信じようとしている。
信じきれなくても信じていると信じる。
信じ込めていると思い込む。

現時点で自己表現をしている人たちはこのうちのどれかに当てはまるんじゃないだろうか。何とか自分の気持ちをやりくりして結果的に表に吐き出している。表からは吐き出した姿しか見えないから表向きは皆同じだ。でも内実は皆相当な馬力で表向きを創り出している。

恥ずかしいとか、そういう次元は一旦越えている。越えていなければ、仮に一時的に表に出せたとしても続かない。

創作を続ける馬力はある種イタさと通じるんじゃないかと思う。

「イタい」というのは言葉の綾だ。お笑い用語だから、一般の50、60代以上の人は使わないと思う。嫌いな言葉のひとつだけど創作などで表向きを創り続ける馬力は日常だけでは続きにくい。日常と少し違う感覚を持ち続ける、素ではない状態を持ち続ける、それがイタさかと思う。あー自分で言ってて不本意だ。

イタいって言われてきた身としては、「イタい」と発するやつの唇は、テレビ出てようが日常のそばにいようが捻り潰したい。

あほって言うやつがあほじゃあほ
イタいって言うやつがイタいんじゃおまえイタいな

イタさと引き換えに今日も何かを思う。