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バリ島の孤児院

2019年10月、バリ島にある孤児院を訪問してきました。

ここの孤児院は、2002年に起きたテロ事件により娘さんを亡くしたイギリス人夫婦によって設立されました。

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実はここを訪問する直前に地元の幼稚園も見させていただいたのですが、子供たちの表情や反応はだいぶ違っていたというのが印象的でした。

僕は日本で障害を持つ人たちのカウンセリングをしてきて、中には10代で心に傷を持つような子たちもたくさん見てきたし、妻も児童の発達支援に携わっていたので、ある程度は予想できたことでした。

アイコンタクトの回数、笑顔の頻度や深さ、パーソナルスペースの距離感、声のボリュームなどなど。誤解を恐れずに言えば、ペットショップにいる犬と保健所にいる犬の違いのような感じです。もちろん例外はあります。

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バリ島ではこの10年間の観光ブームで経済成長が進む一方、その流れに取り残された住人の生活格差も大きくなってきています。その影響もあり、子供を育てることができない親が増え、孤児が多くなっているという事実もあるということです。

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孤児になる理由はそれぞれですが、ここの施設では親が犯罪を犯してしまったケースが多いようです。その他には、病気で両親を亡くしたり経済的な理由が多いとのことでした。

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1時間の滞在でボール遊び、シャボン玉、風船遊びなどをしましたが、最後には少し笑顔を見せてくれ、近寄ってきてくれるようになりました。

子供の成長に親の存在(特に二人が揃っていること)は大きな影響を与えますが、今は家族の形も多様的ですし、「両親がいなければ子供への愛情は満たされない」とは決して言えないと思います。

両親がいても愛情が注がれないケースもニュースでは聞くし、愛情だと思っていたものが愛情ではなかったということもあると思います。

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あの子たちがもう少し大きくなった時に、育った環境やその時の状況で制限されないチャンスが訪れる社会に、少しでもなっていれば良いなと思います。

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