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✍勉強記録②IT業界を学ぶ_2024/08/15


改めて‥

前回は気になった業界について学び、アウトプットをしてみました。
やはりこういうタイプの勉強は気が向くままに、好きなタイミングで、
好きな内容を学んでいく方がいいなと思いました。笑

今は、IT業界についての大枠を学んでいます。
自分自身、今年の4月からIT業界に転職をしました。
スピード感と勢いに身を任せ、仕事をしながらなんとかキャッチアップをしていますが「ちゃんと知識をつけてマーケット知見を深めよう」と改めて思い、勉強しています。

本を読みながら、要点を整理してノートに書きだしています。
せっかくなら学んだことを人に読んでもらう体裁でアウトプットしたら
もっと思考が整理できるのではと思いこっちのnoteにも記載します📝

多重下請け構造と人月方式について

- なぜ気になったか

業界の全体構造を学ぼうと思った際にまず最初に目に入りました。
ITゼネコンとも言われ、構造の問題はずっと議論されているようです。
どういう構造のことを指すのかと、自分なりに情報を整理した結果
人月方式の仕組みと関連性があるのではと思いまとめてみました。

- そもそもIT業界のピラミッド構造とは

主に大規模なシステム案件の場合に、
SIerが中核となり受発注が行われる仕組みです。
主な契約種別には、以下があるようです。

・請負契約
成果物に対して報酬が発生する。IT業界では、開発されたシステム一式を成果物とするケースが多く、その際受注側が開発の責任を担い開発プロジェクトを進行させる。

・派遣契約
働いた時間に対して報酬が発生する。派遣者への指揮命令権は、発注者側が持つ。プロジェクトの人員不足による労働力の補填などで活用される。

・準委任契約
業務の処理に対して報酬が発生する。こちらは、発注者側に受注者側への指揮命令権はない。

https://corp.tech.hipro-job.jp/column/205

尚、準委任契約とSES契約は似ているようでちょっと違います。
SESは「システムエンジニアリングサービス」の略なので、その名の通り
専門技術者を提供する契約です。
そのため、「技術や専門知識を直接クライアントのプロジェクトに提供し、その過程や成果に責任を持つ」という特徴があります。
一方で準委任契約は「業務の遂行そのもの」が目的であるため、成果物に対して焦点を当てていないという違いがあるそうです👀
※分類としては同じ【準委任契約】らしいので難しいなと思いました💦

上記のような契約を、1次請け→2次請け→3次請け‥と続けていくのが
ざっくりいうとピラミッド構造で、これが何重にも重なることから
「多重下請け構造」といわれるそうです。

- 構造の特徴

基本的にユーザー企業からの受注はプライムベンダーともいわれる
元請けの企業(超大手SIer)が受注します。
その後、1次請けのSIerに発注され、徐々に下請けのベンダーに降りていきます。
企画・要件定義などの上流工程は1~2次請けあたりのベンダーが、
設計や開発・テスト・保守などの下流工程は3~5次請けのベンダーが行うのが一般的です。

- この構造で起きる問題

1.責任の所在が曖昧になる
かなり平たい表現をすると企業間の「伝言ゲーム」なので
当然、伝えたいニュアンスが正しく伝わらなかったりずれたりします。
その時に構造上、どこでその問題が起きたかが判明しづらいというのが
まずこの構造で考えられる問題点として挙げられます。

2.下請けの下流にいくほど利益が減る
下請けに流れるほどに、企業間でマージンを取っていくので
どんどん下請けの取り分が減っていきます‥。
下請け企業で働く人材の給与も当然減るので、これも重大な問題点です。

3.1~2次請けの企業が丸投げしてくる問題
業務を下請け企業に丸投げしてくるケースも稀にあるようです💦
(日曜劇場とかで観るような下請けの苦労が垣間見えます‥。)
そうすると、下請け企業側からすると当然負担が増えて問題ですし
エンジニア目線では必要なスキルが身につかないなどの問題もあります。

代表例として調べて出てきた問題点ですが
実態はもっと細かい問題点がはびこっているのだと思います‥。

人月方式との関連性と感想

この下請け企業などで多くみられる課金方式として
「人月(にんげつ)方式」というものがあります。
作業量(工数)を表す単位の1つで、1人が1か月働いた作業量を1とします。

自分の中の解釈としては、「計算上の」単位であると解釈しました。

そこで人月式について調べていくと、
構造上明らかに問題だが、ずっと採択されている理由はなぜか
という問いを立てている方が多いことに気付きました。

調べてみると、人月方式じゃないと能力が足りない人員が売れ残ってしまうという、上流企業の課題が要因にあるのではという見解がありました。
要は、人月方式は計算上「このくらいの工数で」考えるものなので、
その人材が仮に新人さんでも、能力不足の人であってもフラットに計算されるため、人月方式がなくなった途端にその差分がバレてしまい、売れ残り社員が生まれてしまうことを避けるために、この構造が残っているのではというものでした。

非常に興味深く、共感しました。

IT業界に関わらず日本全体で新卒一括採用の文化は根強いですし
巷では「コンサル嫌い」の声も多く、某大手コンサル企業が新卒を大量採用したニュースが出たときには様々な声が上がっているのを見ました。

こうした上流企業や大手企業の個別の課題から目を背けたいが故に
明らかに生産性が低いよねと皆が思っている構造が解決されないのだと思うと、もやもやしてしまうなと思いました。

すぐに解決できる問題ではなさそうなことはよくわかったのですが
昨今の内製化の動きや大手企業のDXの波がうまく波及して
少しでも解決に近づくとよいなと思いました‥!

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