悔いなき選択

社会が最良とは思えないが最善であるとは思う。
つまるところ辻褄は合わないのだから帳尻を合わせるしかない、ということだと思う。世の中にはそういうことが往々にして、ある。

最悪を望む人というのを僕は見たことがなくて、誰もが最良を望み、その時に取れる最善の選択をする。結果はご覧の通り。結果をどれほど悔いて反省しようが、人はまた最善の選択をする。

「反省したんだ」

そう言って彼はグラスのふちをなめた。

世界が最良とは思わないが最善ではあると思う。
辻褄を合わせた結果帳尻が合わないということが世の中には往々にしてある。

「やっぱり味噌ラーメンにすればよかった」

彼女は口元を手で覆って顔をしかめた。

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