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内面にじわじわ効いてきた本を紹介します

最近読んだ2冊の本。

自分の内面にじわじわと効いてよかったなと思ったのでご紹介します。


NOを言える人になる 他人のルールに縛られず、自分のルールで生きる方法



「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる  「繊細さん」の本


前回のnoteに感情労働の話を書いたけれど、「感情面での疲れるなあ」についてまた違った角度から考える機会になりました。


自分と相手との境界線を引くことと、
生まれ持った感覚を受け入れることを大切にしよう。
自分がそうだから、他人がそうだからは辞めよう。というのが大まかな感想です。

以下はつらつらと感じたことを残しておきます。


①の本は友人が貸してくれたものです。
著者は内科医・心療内科医の鈴木裕介氏。

独自の経歴とこれまでの経験から、自分の物語に納得することを自己を肯定することとほぼ同意義と考えて、自分を取り戻す方法について書かれています。

タイトルに衝撃を受けつつも、読んでみると肩の荷が下りていくことばかり。


まずは「自分が責任をもって守るべき領域」と「他人が責任をもって守るべき領域」を意識して守ること。

もやもやを感じたら振り返ってみよう、というのはシンプルだけど大事なことだと思いました。

「なんだか嫌だな」「息苦しいな」「むなしいな」という気持ちを自分の中に押し込めたり、自分のせいだと否定してしまうことで、
問題の本質に気づけなくなったり、関係が破綻してしまったり…
そういうことは十分有り得るなと思いました。


また、「やりたいことがあることはいいことだ」という思い込みを捨てる、という章でははっと気づくことも。

やりたいことって生きていくために絶対的に必要ではないのですよね、よく考えれば。

話は壮大になってしまうけど、人類の長い歴史のなかで、今流行ってる価値観なだけ。

それよりも思い浮かばない自分を必要以上に責めるほうが、辛いと思います。

「先頭に立って物事を動かすのは苦手だし、具体的にやりたいことはないけど、二番手、サポート役は好き」これも立派なやりたいこと

と書いてあってなんだか救われたなあ。

私のやりたいことって、
具体的にこれ!という訳ではなく、身の回りのひとが寂しい想いをせずににこにこと暮らせること。
それって具体的じゃないけれど、やるぞー!という人たちのお手伝いをさせてもらえたら実現するんじゃないかなと思ってる。

やりたいことをがんがん見つけていきたい人はそうすればいいし、ゆっくり自分の声に耳を傾けたい人はそうすればいい。

行動的な人は確かに周りにパワーを与えるし、社会的なインパクトも大きいかもしれない。

けれど、そうでない人がダメかといったらそうではない。

前述のように、境界線を越えて人を傷つけることのほうが、問題じゃないかと思う。(これは私の価値観です)

社会に貢献すべき、なんてルールはどこにも無いし、一人ひとりが幸せなことのほうが全体的にも良くなるんじゃないかな。




②はHSP※に関する本です。

HSPとは、Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)の略語で、繊細で感受性が豊かで、敏感な人を指します。

気質であり病気ではありません。

この本では、自身もHSPである、カウンセラーの武田友紀氏が、専門的知識と実際の経験から「繊細でストレスを感じやすい人が、繊細な感性を大切にしたまま、ラクに生きる方法」を書いた本です。


武田氏は、HSPの方を親しみを込めて「繊細さん」、そうでない方を「非・繊細さん」と表現しています。

その響きの通り、「繊細さん」の相談や対応が優しく書いてあります。

個人的には自分のことかと思えるほどの事例がいくつもあってびっくり。

これまで、自分より繊細な方も知っているし、そういう方に比べて自分なんて…と思ってたけど、確実にラクになりました。

一番はっとしたのは、

繊細さんにとって最大の罠は「相手の〝わからない〟という感覚が、わからない」ことなのです。

というところ。

ときおり、
自分は細かいんじゃないかと思ってしまったり、
周りに対しては何故気づかないんだ?察してよ!と思うこともあったり、
反対に自分が気づかなかったことを指摘されて「気づかない自分はダメなやつだ」と落ち込んだり…

色々思い当たりました。


わかりやすく具体例をあげると、妹との関係の謎が解けました。

来客者や両親・祖父母への配慮で、私は
「なんで、〇〇したら困るかもとか考えないの?」
と言っては
「だって気づかないんだもん」
と妹に言われて、
「そんなの言い訳だ!私ばかり気疲れしてずるいー!」と思っていました。

さらに、昔は「もっと気を遣ってよ」「なんでそんなに気を遣えないの」と言ってました。

(ひどい姉だ…妹よ、ごめん)

妹は妹で、私のいない所で「〇〇したらお姉ちゃんにまた怒られるかな」と母に話してたようです。

怒ってる時はつい忘れてしまうけど、妹は妹で相手を気にする人なんですよね、気遣いの方法は不器用で相手に伝わらないことが多いけれど。

最近はどうしてもお願いしたいことは具体的に伝えるようにして、やっとお互いストレスが減ったのかな?と感じてます。

2冊の本を読んで、

家族だから、友人だから、パートナーだから、わかっているだろう、察して欲しい、

これって色々な対人関係でありそうだなと思いました。


気づいた方は、自分や気づかない方を責めるのではなく、具体的に提案や依頼をする。

提案や依頼をされた方は、気づかなかった自分を責めたり、相手を敏感過ぎると軽視することなく、どうしたらいいか前向きに考えてみる。

過剰に相手に期待しすぎたり、自分を責めることは境界線を超えてしまうので、注意しながら。



簡単じゃないと思うけど、私は大切な人達とはそういう関係でいたいな~と思いました。

どこかでも書いたけど、愛と希望をもって対話したいです。

(ちなみに私は本のタイトルのように「気がつきすぎる」ことはありません、「気にしい」ですが笑)



まとまりのない文章になりましたが、
最後までお読みいただきありがとうございました。


私も読んだよ!という方がいたらぜひ感想シェアし合いたいです。

※HSPについて詳しく知りたい方は専門的知識のある方や団体の本・ホームページをご覧下さい。

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