日々雑感48 せっけんの匂い
洗濯機のスイッチを入れて他の部屋に移ろうとしたら、せっけんの匂いが鼻をかすかに通り過ぎた。昔なつかしい匂いだった。昭和の時代、洗濯機がすすぎと脱水が分かれていた、まだ二層式だった頃の。
わたしが子どもの頃のせっけんの匂いといえば、洗濯物の匂いだったと思う。もちろん、手を洗ったりする固形のせっけんもあったけれど、お日さまの下で干した洗濯物の匂いは格別だった。
一年前から、洗濯洗剤をせっけんに切り替えた。柔軟剤や芳香剤も使わない。漂白剤は使うけれど、塩素系のような匂いがしないものにしている。
そして今でも、わが家はめったに室内干しはしない。慌ただしく過ごしていて洗濯物の匂いを嗅ぐこともなかったけれど、ゴールデンウイークの晴れた日に洗濯物で匂いを楽しむのもいいかもしれない。
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