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猫が思う幸せな一生ってなんだ?(復刻 追記あり

猫だってね、個人差がありますからね。
色々でしょうけど。
一般的に考えて「健康に楽しく生きて子孫を残したい」この要求にランク付けしてみました。

●野良猫

健康度A~Z
行動力S
満腹度S~E
安全度E
繁殖力B~E &Z(Zは不妊手術済み)
猫自身の幸福度A~E
一般的な人間から見た迷惑のかけなさC
私たち猫の活動者の動きやすさC

一般的なエサやりさんは、ご飯をくれる人です。
ご飯をくれるだけとはいえ、定期的に与えることは大変なことだと思います。野良猫にとって十二分にありがたい存在です。
ノミダニや病気、事故のリスクなどはありますが、満腹は一番の幸福といえるでしょう。

産まれて間もなく死んでしまう時代(半数以上)を乗り切ってさえしまえば事故や病気のリスクは高いものの、自由が待っています。
ただし、この生まれて間もなく死なない為には、エサやりさんという定期的に餌付けしている人がいないことには難しそうです。
ほぼほぼこのエサやりさんに依存して生きていくしかないですね。

有能なエサやりさんは、ご飯をくれて更に不妊手術をして定期的なノミダニ駆除にワクチン接種、寝床やトイレの管理、具合が悪そうであれば病院へ連れて行ってくれます。
もう、こういった有能なエサやりさんの元にいる猫自身の幸福度は病気や事故のリスクを考えても猫自身の幸福度は素晴らしく高いといえるでしょう。

定期的なエサやりさんがいない野良猫は悲惨です。
ゴミ捨て場をあさり、地域住人に嫌われてしまう存在です。
人に頼ることを覚えた個体は通り過ぎる人に媚びて、エサをもらえる時を待ちます。
空腹に加えてノミダニ病気、事故のリスク、人間からの不当な扱い。


客観的(人間から観る)野良猫の総合平均幸福度はDくらいでしょうか。
低すぎると思いますか?本当はEにしたいくらいです。
有能なエサやりさんはほぼ存在しません。
一般的なエサやりさんはそこそこ存在しますが、とにかく産まれてすぐの死亡率が高すぎることと、動き回り出し時期の事故率が高いです。
その死は、惨めで残酷です。

一般的な人間から見た野良猫の迷惑のかけなさはCくらいでしょうか。
無責任なエサやりさんが多い地域でなければ繁殖力はそれほど高くはないので、そこまで迷惑になることもありません。
住宅地ですと、これがD~Zになります。

私たち猫の活動者の動きやすさがCなのもTNRする目的に障害がないのでサクッとTNRすることができます。

●飼い猫(完全室内飼い 不妊手術済 定期的なワクチン、病院)

健康度S~A
行動力E~Z
満腹度S
安全度S~A
繁殖力Z
猫自身の幸福度A~C
一般的な近隣住民から見た迷惑のかけなさS
私たち猫の活動者の動きやすさS

言うまでもなく一般的な飼い主の元に生きる飼い猫は健康で人に迷惑をかけることはありません。
が、猫自身の幸福度で言ったらどうでしょうか?
完全に室内で飼われて繁殖することができません。
人もそうですが、生き物は繁殖したいものだと思います。
そこが制限されてしまいます。
完全に人間の都合です。
よーく遊んでくれる飼い主であれば運動することもできて満足度も高いでしょうが、どうしても行動に制限が出てしまいます。
しかし、事故やケガ、病気のリスクは非常に低いですし、何よりも愛してもらえ安心感が得られます。
客観的(人間から観る)飼い猫の総合平均幸福度はSだと思います。
猫自身の幸福度がSではなくても、これはどうしても人間都合での幸せですから致し方ありません。
猫は、野生動物ではありませんから。
もちろん、私たちのような猫の活動者は口出しすることがない存在です。

●飼い猫(内外自由飼い)

健康度A~E
行動力S
満腹度S
安全度E
繁殖力SorZ(Zは不妊手術済み)
猫自身の幸福度S~C
一般的な住民から見た迷惑のかけなさE~Z
私たち猫の活動者の動きやすさZ

さて、野良猫か飼い猫かで言ったら飼い猫の内外自由飼いの猫が一番人(猫)生を謳歌してそうです。
帰るところがあってご飯がもらえて具合が悪くなったら病院へ連れて行ってもらえる。
しかし、内外自由飼いの猫で不妊手術や定期的なワクチン、病院へ連れて行ってもらえる子は、それほど多くはないように見えます。
が、不妊手術をされていない方が猫にとっては幸福度が高いと思われます。
つまり、無責任(と一般的に)言われるような飼い主の猫が、猫にとっては事故やケガ、病気のリスクがあっても一番幸福度が高いのかもしれません。

ここで問題になるのは繁殖力の高さです。
不妊手術を受けていない内外自由飼いの猫は野良猫以上に大繁殖します。
もちろん一般的な住民にも多大な迷惑をかけることになりますし、私たち猫の活動者も野良猫であればサクっとTNRができるのに、飼い猫となると躊躇します。
野良猫専門病院に飼い猫をお願いすることはできません。
確かに多頭飼育崩壊が懸念される案件であったりした場合には受け付けていただけますが、はっきりとした定義を作ることができません。
なるべく、飼い猫は一般病院での手術をお願いしたいのです。
正直言うと動きづらい。最悪です。
野良猫でなら受けられる補助費も受けることができません。
飼い主に猫にかける金なんか一銭もないと言われたらおしまいです。
他にも不妊手術は虐待行為だと譲らない場合/(^o^)\オワタとなります。
子猫が見たくて産ませているんだ!も\(^o^)/オワタです。
猫が増えて困ってるんだ・・・・・・こういう方であれば手を差し伸べられます。
が、どうしても飼い主本人が好きでやっている場合はどうしようもないのです。
ただ、こういう飼い主も、じっくり、ゆっくり、よーく話を聞いて仲良くなると考えを変えてくれるようになったりします。
そこは変えようという思いで行くのでなく、こちらの思いを分かってもらおうでもなく・・・・・・なんだろ?あなたの気持ちを理解してますという気持ちですかね?
結局、人は人との間にしか生きられないということなのかもしれません。
時間がかかりすぎてやりたくない案件ですね。><
客観的(人間から観る)飼い猫(内外自由飼い)の総合平均幸福度はCくらいでしょうか。
いくら猫本人(猫)が幸福度がSだと言ってもリスクが高すぎます。

さて、最後に

●飼い猫(完全室内飼い 未不妊 無病院 孤立)

健康度C~Z
行動力E~Z
満腹度C~Z
安全度D~Z
繁殖力S~D
猫自身の幸福度E~Z
一般的な住民から見た迷惑のかけなさE~Z
私たち猫の活動者の動きやすさS~Z

いわゆる多頭飼育崩壊です。
崩壊直後はまだ健康度や満腹度、安全度は最低ではありません。
が、あっという間に健康が損なわれ、行動が制限され、与えられるエサも豊富でなくなり自宅内なのに相性の悪い猫や、子猫は成猫から安全を確保できなくなります。
繁殖力も始めこそSですが、生まれたての子猫が殺されることが多くなるので減っていくことも多々あります。
一般住民も異臭に気付き、なんだかおかしいとなります。
私たち猫の活動者は、その段階になってようやくヘルプがきて悲惨な現場へ猫を救うだけでなく室内の掃除や飼い主のフォローへ入ります。

すみません。そこまで悲惨な現場へ私は入ったことがありません。
が、私の数少ないTNR活動中、近隣住宅で崩壊寸前の住宅に出会いました。
そちらの住宅は早いうちから子猫が育たない環境にあったから救われていたようなものです。
子猫が救われないから人間が救われていました。
ただ、その住宅は未不妊の内外自由飼いでしたので、近隣住民である私は多大な被害を受けました。
これは、氷山の一角と表現されますが、まさにそれです。
客観的(人間から観る)飼い猫(多頭飼育崩壊)の総合平均幸福度はZで間違いないでしょう。
飼育している人間も、猫も、ボランティアも誰も幸せになれません。

私はもともと都内(といっても田舎な葛飾区の出身)のよそ者です。
茨城県神栖市はとても気候が良くて穏やかな住民が多いようです。
いわゆる田舎で、私はこの地域が大好きです。
猫の内外自由飼いがまだまだ当たり前で、それで問題になることがないくらいに広い土地の家がたくさんあります。
もちろん住宅街もあって、そこでは問題になることもありますが、許容している方が多い印象です。
しかし、どうにか、そこに啓蒙していきたい。
せめて不妊手術はして欲しい。
なぜかというと、全国ではまだ猫が殺処分されています。
この神栖で産まれてセンターへ運ばれる猫がまだいます。
神栖で怪我をしてセンターへ運ばれる猫がいます。
神栖市は正直なところ、野良犬の問題の方が大きく思われがちですが、野良猫の収容数も県2位です。
野良犬へエサやりをすることは決して良いことではないのですが、この野良犬へもエサをあげるという穏やかな地域性というの悪いことではないはずです。

ここで、せめて、野良犬には手を出しづらいので、せめて猫だけは収容数を減らすことができたならと思っています。

あ!あれですよ!私は本来、猫なんかどうでも良くて本当に猫を好きな方とは一線が引けてしまうくらいな一般人ですよ!
でも!!この活動をする上で、猫の活動をする皆さんの思いは強く感じました。
猫好きだけでなく、私のような一般の人、どちらかと言ったら猫を迷惑と思う人に知ってもらわないといけないと思ってます。
私が、その橋渡しになれたら・・・・・・すごいことだなー!!!\(^o^)/アハハ

追記:どうしてこんな記事を書いたのかと言いますと、神栖市はまだまだ内外自由飼いの猫が多いです。
周辺住民も(頭数が少なければ)大らかに見守っていることも多く、何が何でも必ず完全室内飼いでないといけないんだ!という雰囲気では全くないです。
私、個人としては完全室内飼いしろ!危ないし迷惑なんだよ!!と強く思っていますが、この穏やかな気候と同じように穏やかな住民たちに任せて、不妊手術をしているならば、それも良いのではないかと思いました。

東京にはない大きな庭で日向ぼっこをする猫を見ていると、あぁ、天国かなぁと思えるものです。

いただいたサポートは全て開示報告し、野良猫の不妊手術活動費にさせていただきますが、使用用途の指定がありましたらメッセージくださいますようお願いいたします。(例)ケガ猫の治療費用、地域猫活動場所以外のTNRでの手術に不足する分用、ナカタのアルコール的なガソリン代用など・・・・・・