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美容室の開業 開業1年目で追加融資を受ける方法

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コロナ融資という制度をご存じですか?一定の要件に該当すると、3年間実質無利子となる融資制度で3年分の利息を補助金という形で受け取ることができる制度です。創業融資でお金を借りた後というのは、基本的に追加融資を受けることは難しい状態となるのですが、例外として「コロナ融資」を活用できれば追加融資を受けることも可能となる場合があります。

〇創業融資に「コロナ融資」は使えません。
 創業の段階からコロナ融資が使えたら良いのですが、残念ながら創業の時点ではコロナ融資は使えません。創業融資になぜ、コロナ融資が使えないのかというと、コロナ融資が使える条件というのは、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、一時的な業況悪化を来している方を対象としています。つまり、業績悪化が要件となるため、まだ事業を開始していない方は対象外となる、という理由です。

〇コロナ融資なら開業1年目でも追加融資は受けられるのか?
 創業融資の段階ではコロナ融資を借りることはできないのですが、創業融資でお金を借りて、実際にお店をオープンした後で、数か月経過した時に一定の条件を満たしていたらコロナ融資を活用することができます。
 オープンから3か月以内だと使えないのですが、オープンから3か月以上経過していたら対象となります。参考までに要件を確認すると下記のようになっています。
〇3ヵ月以上1年1ヵ月未満の場合等
 最近1ヵ月の売上高または過去6ヵ月の平均売上高が、過去3ヵ月(最近1ヵ月含む。)の平均売上高と比較して、5%以上減少していたら対象となります。

 この要件に該当するとコロナ融資制度が申請できる訳ですが、要件に該当しているからと言って融資が必ず受けられる、という訳ではありません。

〇コロナ融資と言えども、融資審査は甘くはありません。
 コロナの影響を受け事業が悪化している人を救済する目的の融資制度なのですが、そうはいっても返済できるかどうかはしっかりと吟味されます。通常の融資よりは、国としての支援ですから融資は受けやすいと考えても良いのですが、絶対に借りられる、というものではありません。

〇コロナ融資として「追加融資」はどれくらい借りられるのか?
 正直、創業融資を受けたばかりであることは変わりませんので、追加融資となるとやはりハードルは高いです。個人的な体験としては100万円から200万円程度が上限と考えた方が良いです。もちろん、この段階で必要以上にお金を借りる必要はありません。あくまでも、開業してすぐにコロナの影響により資金繰りが悪化してしまった場合だけにしてください。そうしないと、仮に要件に該当していたとしても、借入であることは変わりませんので、これからの返済負担は確実に増加するためです。あくまでも、本来であれば追加融資が厳しい状況のところ、コロナ融資であれば比較的柔軟な対応が受けられる可能性がある、という話です。

〇創業したばかりの人がやるべきコロナ融資活用法とは?
 開業して数か月が経過し、コロナ融資の要件に該当した方は、追加の融資ではなく、是非、創業融資で借りたお金を借換することをお勧めします。例えば、1000万円の創業融資を受けていた人で、950万円まで返済が進んでいたとします。ここでコロナ融資の要件に該当していたら、950万円の従来の融資の残金を、新しくコロナ融資制度として1000万円の借入を行います。そうすると、50万円の追加融資を受けたことと同じ効果となり、なおかつ、1000万円はコロナ融資として借りていますから、3年間実質無利子の対象となり、3年分の利息を給付金と受け取ることが出来るようになります。注意点は、コロナ融資で借換することで、返済トータルでは金利が上がるような状況の人もいますので、その方は慎重に判断する必要があります。

〇おわりに
 創業融資を借りた後の追加融資が、例外的に受けやすくなるのは事実です。創業したばかりの時は、基本的には売上は右肩上がりになるため、要件に該当することは少ないはずです。むしろ、そうであってほしいのですが、このコロナの中では悪化してしまう場合もあり得ます。そんな場合は、開業したばかりであっても、積極的にコロナ融資制度を活用してみてください。

美容室専門税理士 中嶋 政雄

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