見出し画像

美容室の開業 開業したばかりで、コロナで売上が下がった人へ


 サロン開業のご相談は公式ラインにご登録頂くと、無料でチャット相談が可能です。是非、ご活用下さい。

 今回のテーマは、これから美容室を開業しようとしている人向けというよりも、既に美容室をオープンした方向けの話です。ただ、これから創業融資を受けようとする人もオープンした後の融資の活用の仕方としては是非、知っておくと良いと思います。

〇コロナの影響で売上が下がったら何か給付金がもらえるのか?
 今は令和4年の2月初旬。オミクロン株が猛威を振るっています。毎日のように美容室の経営者から、スタッフが、オーナーが、コロナに感染した、濃厚接触者となった、スタッフのお子さんが休校になりお店に来れない。お客様から連日のキャンセルが続いている、といった悲痛な連絡が続いています。
 コロナの影響でお店を休まなければならない。売上が下がってしまう。何か給付金は出ないのか?
 こんな質問をたくさん頂きます。

〇コロナの影響による売上減少の給付金は「事業復活支援金」がある。
 要件に該当すれば「事業復活支援金」を受け取ることが出来ます。問題は、給付を受けるための要件です。
 美容室を開業したばかりの人であれば、まだまだ大きな売上ではないものの、月を追うごとに毎月の売上は少しづつ増加していると思います。お店の家賃、スタッフの給与を支払い、借入金返済をしてようやう生活が安定してきた人も多いと思います。そんな中で、この1月、2月の売上減少です。売上が増加傾向に増えている中で、30%以上の売上減少までは至らないことが多く、仮に要件を満たしたとしても、30%以上の減少が起きている時点で相当な困難に直面した状態と言えます。

〇「事業復活支援金」が使えない場合はどうしたら良い?
 何があってもお店は生存し続けさせなければなりません。そのために何をするのか?
 売上減少で入ってくるお金が減っているのであれば、まずは、出ていくお金を止めることです。そのために活用してほしいのが、「創業融資」で借りたお金を「コロナ融資」に借換をすることです。

〇借換するとは?
 そもそも「借換」とは何か?
 借換(かりかえ)というのは、今まであった借金を、新しい借金に変えることを言います。例えば、1000万円で借りた借金を、一度返済して、もう一度1000万円借りるということです。借金は増えてもいないし、減ってもいない。何のためにこんなことをするのかというと、返済条件の変更が主な目的となります。今回は、この返済条件の変更に加えて、コロナ融資のメリットを活かした借換をご紹介します。

〇創業融資をコロナ融資に借換するとどうなるのか?
 コロナ融資のメリットは、①低金利であること、②元本返済の据え置き期間が長くとれる(当初は利息の支払いだけにする期間)、③3年分の利息相当額を補助金として受け取れる、の3つです。
 コロナの影響を受けて売上が減少してしまい、手元資金が厳しい状況に陥ってしまった時、追加でお金を借りるのは怖い、という人もいると思います。追加でお金を借りるのではなく、創業融資をコロナ融資に借換することで、手元資金を減らさずに一時的に補助金を受け取る仕組みを作ることが出来ます。

〇コロナ融資の借り換えの要件は?
・コロナの影響を受け、一時的な業況悪化が起きている方を対象として、
・最近1ヵ月又は過去6か月の平均売上高が過去3ヵ月の平均売上高と比較して5%以上減少している場合にコロナ融資の申請が可能となります。
 美容室を開業したばかりの方は毎月少しづつ売上が増加しているので、給付金などの対象となりにくいのですが、コロナ融資は上記のような要件となっており、美容室の繁忙月である12月を挟んだ1月、2月は比較的要件に該当するケースが増えると思われます。
 例えば、
・令和4年1月の売上 80万円
・過去3か月平均
  令和3年11月 100万円
  令和3年12月 140万円
  令和4年1月 80万円(最近1か月)
  ⇒ 平均売上は106万円 VS 80万円  
    ※24%ダウン > 5%ダウン
 となり、コロナ融資を借りる要件を満たすことになります。

〇メリットとデメリット
 創業融資をコロナ融資に借換するメリットは、
①借換の際に、これまで返済した分を借りることができるのでその分手元資金が増えます。ただ、借入が増えるので将来返済しなければならないお金は増えます。
②返済の据え置き期間を延ばして、しばらくは利息だけの支払いにすることで、毎月の出ていくお金を少なくすることができます。
③3年分の利息相当額を補助金として受け取ることが出来ます。
 売上が減少が大きくても給付金がもらえない場合は、必ず生存するために是非コロナ融資の借り換えを検討してください。
 ただし、創業融資を受ける時に組合に加入して融資を受けた場合は、コロナ融資に借換したことで3年目以降の金利負担が大きくなる可能性もありますので、この点は注意が必要です。ただ、今の手元資金の確保のためであれば、若干の負担増加よりも、借換をしてメリットを活用した方が望ましいとは思います。

ではまた。

サロン開業アカデミーでは美容室開業に関するノウハウを動画で公開しています。公式ラインにご登録頂くと、無料でチャット相談が可能です。是非、ご活用下さい。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?