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仲しい茸園30周年を振り返って

仲しい茸園

1992年にお客様の声からスタートした仲しい茸園。お客様やスタッフに支えられて30年続けてくることができました。今回は、普段なかなか敢えて聞くことのない、これまでと今後への想いのついて、リンママとまもちゃんと、次の世代のサオリさんに僕(ツトム)がインタビューしました。

作業の手を止めて写真を撮らせてくれたリンママ

ツトム 30周年ですね!どんな気持ちでしょうか?

リンママ まず、今思うと本当に人に恵まれた30年やったなぁって事。いろんな人に支えてもらえたからこそ、今があるから、本当に感謝しかないなぁ。大島君、伊藤さんや林さんなど、本当に多くの人に支えてもらって今があると思うわ。自分たちだけでは到底出来へんかったもん。
自分では、あっという間だったいう感じやったね。なんか、毎日この空間をどういうふうにしたらお客さんに楽しんでもらえるようになるかって、ず~っと考えてて、「えっ30年!?」という感じやったかなぁ

ツトム 人に恵まれた30年だったんですね。実際には、どんなことを大切にされてきたのでしょうか?

リンママ 都会の人が、1時間とか2時間かけて来てくれはる中で、普段忙しくしてはる方が、自然の中でゆったりと、単純だけど新鮮・採りたてのものを楽しんでもらえるようにしてきたかな。もちろん、しい茸はご自信でしい茸狩りを体験していただいて、お野菜も畑で採れた朝採れの分を出して。野菜とか、スーパーで買ってきたのを出すのと比べると、朝採り・採りたてを食べていただくのでは、ほんと焼くだけやけどやっぱ違うんよね。若い方でも味の違いを感じてもらえて、しい茸やお肉ももちろん美味しいけど、お野菜も美味しいってくれはるのが嬉しかったかな。
新鮮なものというのが、基本やったと思うわ。そこに、また来ていただこうと思ったら、同じことばっかしてもあかんから、ちょっとずつちょっとずついろんな事を変えて、今度来ていただいたときに「あっ、こんなの増えている~」とか、そういうふうに言っていただける空間づくりを大切にしてきたかなぁ。

ツトム 新鮮なものを食べてもらうってことがベースにあって、家族や大切な人と寛いでもらえるような空間に少しずつ変えていったんですね。30年で、思い出に残っているエピソードってありますか?

リンママ 一度ね、お客さんに怒られたことがあって。あるお客さんを日の照る席に案内してしまって。暑かったんやね、、、すごい怒られて。いつもやったら、ちゃんと「あっ、ここは暑いなぁ」と考えて案内しているんやけど、その時は西日が暑くて、すごい怒らせてしまったんよ。このことは今でもちゃんとしておけばよかったなぁと一番覚えていることで、反省点やなぁ。だから、サオリにも「ここ、お客さん暑いから、ちょっと移動した方がいいよ」って言ってる。朝セッティングするのと、夕方時間たって西日が当たる場所はきっちり覚えておくのが、大切やな。
30年やってきて、あんなに怒らせてしまったのは他には無いけど、今でもそのお客様の顔が忘れられないなぁ。きっちりやってるつもりやったのに、ちょっと気が緩んでそこの席にお客さんを通してしまって、嫌な思いをさせてしまい申し訳なかったと、一番覚えているなぁ
嬉しかったことは、関西ウォーカーが創刊の時に取材してくれたころからお付き合いしてはるお客さんが、「結婚しました」「子供ができました」って順番に来てくれはるのは、嬉しかったなぁ。他にも「ちっちゃいころに、親に連れて気もらって~」って彼女と大人になって来てくれた人も、こないだ来てくれて。やっぱり、きっちりした食材を出す事が大切やと思うわ。みんな「しい茸御飯が忘れられへ~ん」って言ってくださるから、なんでもきっちりしたものを出しておいてあげることで、どこかでお客様がまた行きたいなぁと感じてくれると思うんよ。それが基本かなぁと思うかな。

ツトム 最後にお客さまに一言お願いします!

リンママ 基本を忘れないで、今ののままここにきてゆったりしていただけて、癒される空間づくりを続けて行ければと思っています。

ハウスの仕事から帰ってきたまもちゃん

ツトム 30周年、お疲れさまでした。今はどんな気持ちでしょうか?

マモちゃん 長いようで、短いような、最初は雲を掴むような大変な時期もあったけど、お客様にリピートしていただけて非常にありがたいと感じてるなぁ。

ツトム どんなことを大切にして今までやってこられましたか。

マモちゃん やっぱり、私の方とすれば、お客さんに対してお食事をしていただくしい茸狩りバーベキューでセットになっているので、しい茸狩りを満足してもらえる状態にすることやなぁ。今でもしい茸を満足できない状態の時もあるけども、満足してもらえるようにしい茸を発生させられたらいいなという事を一番気を付けてきたね。結局、最初にお客様が接するのがしい茸狩りのしい茸なんで、第一印象が悪かったら全体的に楽しんでいただけないので、そこに一番気を遣ったなぁ。後のお食事の時はうちの奥さん(りんまま)がいろいろ頑張ってくれたとしても、最初の印象で「なんやこれは…」となってしまい、お客様の気分を害するようなことになってしまわないように気を付けてきたかな。

ツトム マモちゃんでも、今でも失敗することはあるのですか。

マモちゃん やっぱり、毎日が勉強で、特にこのところ年々雨がすくなくなってきていて、思うように生えなかったりすることがあるよね。少しでも気を許したら難しくて、毎年がうまく同じようにいかないこともあるんで、なかなか難しいのが実際のところやね。

ツトム 常に気を張っていないといけないというのは、大変ですね。30年の中で、思い出のエピソードはありますか。

マモちゃん やりかけて間もなくてまだ場所も決して広くないときに、雑誌に載って本当にたくさんのお客さんに来ていただいた時のことかな。あの時は2回転はしたんじゃないかな。決して席は広くないねんけど、まだ下(バーベキュー園に登ってくる道の方)を見ると次々とお客さんが、お昼前から来られて。2時3時になってもまだまだ来ていただいて、とても忙しかったけど嬉しかったなぁ。雑誌に載せていただいたお蔭でお客様に知っていただけるということが、一番ありがたかったね。でもその時は、逆に言うと良くお客さんを回せたなというのが正直なところで(笑)。今同じような事になったら、不安になる位やわ(笑)。その時は一生懸命やったなぁ。

ツトム それは、嬉しいですね!最後にお客さんに一言お願いします

マモちゃん 仲しい茸園ということで、しい茸がメインのバーベキューなんで、まず、しい茸を採っていただくのに、楽しんで、まんぞくしていただけるようにするのがこれからも課題。うまくいかないこともありますが、何とかご理解いただいて、こちらも喜んでいただけるように生産していきたいと思います。難しいですが、頑張りますので、今後もよろしくお願いします。

照れてなかなか話をしてくれないサオリさん

ツトム 今年30年という事で、サオリさんが10歳の時から両親が始めてきましたが、どんな思いで見てきましたか?

サオリさん 両親がずーっと頑張ってしい茸を作っているのを見てきたけど、あまり手伝ってこなかったのは事実(笑)。大学生になってから結婚前までは、すこし手伝ったりしてきたかな。でも、私にとっては、普段の生活の一部だったって感じ。

ツトム 昨年から引き継いで、やり始めていますが、次の30年に向けて想いはありますか?

サオリさん 自分が入ってみて、母が言っていたようにお客さんが「小さい時に来てて、久々に家族できました~」って言って2世代3世代で来て下さるのを見ると、長く続けるのは本当にすごいし、これ以上嬉しい事はないなと思う。今後、お母さんが大切にして来ている普通の当たり前のことをこれからも大切に、丁寧に接客をしていきたいと思っています。

ツトム 最後にお客さんに一言お願いします

サオリ これからもお客様が安心できる場所、ゆっくりリラックスしていただける場所を提供できるように頑張ります!今後とももよろしくお願いします。


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仲しい茸園
仲しい茸園では、日本一の里山と言われる北摂地方の兵庫県猪名川町で60年以上にわたって原木しい茸にこだわり、栽培を続けています。ここNoteでは仲しい茸園の事や美味しいしい茸の食べ方に加えて、一人の住民としても、この北摂エリアの里山の営み等を発信していきたいと思います!