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菌床しい茸日記

「原木しい茸の菌入れの作業時に出てきた、おが屑で菌床を作ってみたから、東京の家でも菌床しい茸を栽培してみたら」

マモちゃんが、そう言ってしい茸栽培用の菌床を送ってきてくれた。


届いた開封前の菌床しい茸

 仲しい茸園では、基本的には原木しい茸栽培をメインにしているが、技術研究の為に菌床栽培をすることもある。以前は、もう少したくさん発生させていた時期もあったというが、今はほとんどしていない。

 菌床栽培といっても、おが屑を買ってくるわけではなく、二月ごろに行われる菌入れの作業の時に、菌を入れる穴をドリルであける。原木の太さにもよるが、一本の原木におおよそ二十ほどの穴をあける。その時に、出てくるおが屑を捨てることなくマモちゃんが集めていたのだ。

「そのうちやろうと思って、おが屑を貯めておいておいてね」

その言葉にマモちゃんらしさを感じる。

 そうはいっても、我が家にしい茸の菌床がやってきた!しかも、五つもだ(笑)。これはいい機会なので、東京の家でどれくらい発生できるのか試してみようと思う。

開封した菌床しい茸(小さな芽がすでに見えている)

 菌床は、おが屑を一度殺菌し、その後しい茸の種菌を摂取し、十分にしい茸菌が床全体に回るまで待ったのちに発生させる方法。その間は、ポリ袋の中で外部の菌などには触れない状態で寝かされている。届いた菌床はまさにポリ袋に入った状態だ。しかし、菌床栽培といってもどうやっていいのか皆目わからない。いろいろと調べてみると発生させる菌の種類にもよるようだが、菌床しい茸の発生には菌床全体から発生させる方法と、菌床の上面だけから発生させる方法があるらしい。今回は、全面から発生させる方法と上面発生の方法の二つを比べてみたいと思う。どんなしい茸が生えてくるのか!?東京のアパートで菌床栽培ができるのか…、心配もあるが、楽しみながら生育させてみたいと思う。


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