会社を辞めようと思ったときは、いつだって海をみたときだった というおはなし
今日、すごく寒くないですか?
こんにちは。ナカサキサトルです。
3回目のnoteです。いつもご覧いただきありがとうございます。
さて、前回のnoteにも記載したとおり、わたしは5回の転職をしています。そのうち2回はある程度余裕を持って、退職の心構えはできたと思います。でも、残り3回は心身が追い詰められた状態の、待ったなしの退職でした。このまま自分は会社に行き続けなければいけないのか…いやだ…でも会社に行かないといけない…。そんな無限地獄の日々、地獄の最下層に落ちる間際に救い出してくれたのは、ある晴れた日の午後にみた海でした。
1.とにかく朝起きるのがつらい
会社にいくことそのものが、つらいという方にはわかると思いますが、退職間際の体調というものは本当に悪くて。イライラするし頭は痛いし、楽しい気持ちになんてなれない。朝起きて会社に行きたくないから、無駄に夜更かしする。このループが心身を蝕み、余計に体調が悪くなる…。という展開です。そのころには会社を辞めるという選択肢が思いつかなくなるんですよね。自分の人生を呪うというか責めてしまったり……とにかく最悪です。普通じゃなくなる。
2.クライアント先からの帰り道に、それはふいにあらわれた。
そんな体調が数か月続いた、ある初夏の午後でした。久しぶりに社外に出て、新規クライアント先への訪問。これがまた田舎でして。坂の上を上るのが嫌で、経費も落ちないのにタクシーに乗って向かいました。(繰り返しになりますが歩くのも精いっぱいの体調でしたので…)
一通り商談も終わり、とりあえずは相見積をとりますので、と感触はあまり良くはない様子。また売り上げにならずに詰められるな…。会社に帰りたくないな…でも早く帰らないと…という矛盾した気持ちを抱えたまま、とりあえず坂を歩いて下りることにしました。こういう気持ちのとき、大体目線が下がってアスファルトしか見えなくなるのですが、なぜかこのとき、風が吹いたような気がしました。いや、実際には吹いていたのでしょうが、たぶん、『風が吹いているということにすら気づかなかった』という方が正しい気がします。で、久しぶりに、本当に久しぶりに顔をあげると、目の前には彩度というか、まぶしい海が広がっていました。
3.海を見ただけで泣きそうになった
海です。なんの変哲もない。ただ、田舎の海。それなのになぜか急に泣きたくなりました。でも涙は流れてこないから、しばらくぼーっと海を見ていました。目を閉じると潮のにおいがして、汗ばんだ体には少し冷たい風があたるのを感じて。ああ、もう夏なんだな。と初めて季節があったことを思い出しました。そして不意に思いました。もったいないと。こんな風に悩んでいることも、もったいないし、こんな素晴らしい時間があるのに、居たくもない場所にいることがもったいない。辞めよう。人生をやめるとかじゃなくて、会社を辞めよう。そう思った瞬間、何もかもが収まるべきところに収まった気がしました。
帰社しても詰められる内容には変わりませんでしたが、どこかさっぱりした顔をしていたのか、いつもより詰められる時間は短かったように思います。それから数日後、退職願を出し、あれだけ苦しんだことが嘘のように、あっさりと社章と携帯電話をかえして、会社を去りました。
4.そのあと何回か海を見に行った
前職と在籍中のとある期間に、同じように辛い思いをしたので、海を見に行きました。一番最初の時ほどの解放感は無かったけれど、ざわついた心を落ち着かせるくらいの心境にはなれました。ちなみに海にいくのは初夏が一番良いです。冬はやめた方がいいです。寒いだけだし、空の色は暗いし、逆に落ち込みました。寒い海と退職はミスマッチです。
5.そんなWEBサービスとかあればいいのに
このお話もそろそろ最後です。今の職場の先輩にこの話をしたときに、WEB[サービスでできないかな?みたいな話をしていました。退職とか離婚とか退学とか……とにかく『辞める気持ちに寄り添う、後押しする』みたいなサービスです。実はプロトタイプまでは作ったのですが、いまいちでしたが、もう一度作り直してみたいなーとか思っています。退職してお休みしているひとたちだけで作るというのも面白いかなーとか思っています。よかったらお気軽にお声がけください。
おまけ
BGM:佐藤千亜妃_ Summer Gate
飲み物:キリン氷結_ シャルドネスパークリング
今は無き、きのこ帝国のボーカル。歌詞にご注目ください。あーエモい。
今日はお酒です。シャルドネが氷結シリーズの初代だったと思うのですが、当時のCMはパリスマッチでしたよね。たしか。paris matchが好きなので買って、美味しかったので、たまに飲みたくなるのです。何が言いたいかというと、エモい酒だということです。 おわり。
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