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Jリーグクラブの"限界値"を超えていけ。

こんにちは。COEDO KAWAGOE F.Cの中島です。

僕自身は2020年10月に新規に法人化しました、COEDO KAWAGOE F.Cという新規のフットボールクラブを運営しております。

このクラブの設立目的はいくつかありますが、
その中でも大きな目的の1つに「スポーツクラブの事業モデルのリノベーション、進化」を置いています。

Jリーグクラブは経営難。今岐路に立たされている

昨今のJリーグクラブの経営は新型コロナウイルスの影響で、非常に芳しくありません。

しかしながら、
経営者として事業(サッカークラブ)をやる以上こういうイレギュラーは当たり前ですし、そもそもこういう事態の発生は実際容易に想像ができます。
つまり、このイレギュラーを想定して事業展開してこれなかったJクラブの経営陣に課題があります。

Jクラブ経営の課題は明らかに「外部要因に左右されすぎる経営」をしてきたというところに行き着きます。
それはつまり、自分では左右できない要素に売り上げの大半を占められてしまうことです。

例えば、経営難で話題に上がっていたサガン鳥栖。
今期の当期純損益は20億1486万円の赤字。そしてその大半は14億にも及ぶスポンサー収益の減少が原因の大半です。

サッカー・J1サガン鳥栖の運営会社サガン・ドリームス(竹原稔社長、鳥栖市)は26日、第16期(2019年2月~20年1月)の決算を発表した。広告収入の大幅減が響き、当期純損益は20億1486万円の赤字となった。

売上高は、過去最高を記録した前期の42億5781万円から約4割減となる25億6160万円。大口スポンサーの撤退などもあって、広告収入が前期の22億9601万円から8億1052万円に大幅減となった。一方で入場料収入は7億6049万円と過去最高を記録し、グッズ関連の売り上げも2億7689万円に伸びた。

費用に当たる販売管理費は、前期から7546万円減って36億6941万円。このうち、大部分を占めるチーム人件費は前期から1億4328万円減の24億2707万円。多くの選手と複数年契約を結んでいたこともあって、大幅な圧縮にはならなかった。

めちゃくちゃ恐ろしいスポンサー売上依存

多くのJクラブでは、スポンサー収益を全体売上の大部分を占めています。

サガン鳥栖で言えば、スポンサー収益は42億のうち、23億です(実に55%・・・!)

僕らのクラブでも実際にスポンサーセールスはしていて、
いくつかの会社さんはスポンサー(パートナー)として参画してくれていますが、スポンサー売上は基本的には社長が「今年はださん!」と言ったら0円になる予算です。
その予算がサガン鳥栖の場合は55%にも及ぶということです、僕が経営者ならメンタルしんどい・・・。

一方記述のように、選手は複数年契約している場合もあるので、大抵の場合売上の50%程度を占めると言われる選手人件費はなかなか削減しにくいというジレンマが存在します。

サッカー以外の事業ポートフォリオを作る必要がある

僕のサッカークラブである「COEDO KAWAGOE F.C」では幸か不幸か、下のカテゴリゆえに時間があります。

なので、今COEDO KAWAGOE F.Cでやっていることは事業ポートフォリオ作りです。
まず1年でこのポートフォリオの基礎を作ります。

Jリーグカテゴリにあるクラブの経営難の原因は、「①に依存しすぎるビジネスモデル」を作っていることです。
①に依存しすぎているビジネスモデルとは、労働集約モデル、つまりやればやるだけ売上の上がる事業モデルです。
試合を開催すれば、チケット収入を得て、グッズ収入を得る・・・という具合に。

図1

僕らが1年で今作ろうと思っている事業ポートフォリオは以下です。
1期目である今期はまず売上1,000万円(3年で3,000〜5,000万)を作れる事業ポートフォリオを死に物狂いで作ります。

今クラブの動きを図にするとこんな感じです。
現状事業案として3つが動いており、それぞれ年間売上を最低500万を目指せる事業にします。
つまり、スポンサー収益は重要な収益の1つとして位置付けていますが、その売上比率は今期以降ずっと20%程度にする見込み(僕の意思としてそうしていきたい)です。

図2

仮にコロナのような異常事態が発生しても、サッカークラブが活動できなくなる。そしてスポンサーが0になる。
そのような事態でも事業ABCは生きており、仮に事業Aが死んだとしても、売上として複数の事業が生きているので、クラブ(会社)としては死にません。

そもそも

コロナ禍=事業難

ではありません。

このコロナ禍でも売上を伸ばし続けている企業も多いです。
Jリーグをはじめとしたサッカークラブが経営難なのはそういう事業ポートフォリオを持っているクラブがなかった。
これだけのことだと思います。

コロナに限らず、
経営者の仕事を事業を存続させ、価値を提供し続けることであると思うので、コロナなどの異常事態を異常事態と認めつつも、何がきても経営が傾くことないように事業展開していかねばならないと思っています。

しっかり準備してやるべきことやっていきましょう!
コロナに負けるなスポーツクラブ!

Exceed The Limit!

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